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2010.05.31 (シャニム31号掲載)

3月26日「LABI1なんば」 EV急速充電設備が本格稼働

低炭素社会を目指す「おおさか充電インフラネットワーク」
3月26日「LABI1なんば」
EV急速充電設備が本格稼働



 ヤマダ電機は3月26日、LABI1なんばにて「EV充電システム点灯式」を開催した。ヤマダ電機の一宮忠男社長をはじめ、大阪府の木村慎作副知事、大阪府議会・野田昌洋副議長らが出席。充電システムの本格的な稼働を開始した。

 この取り組みは昨年6月、大阪府が橋下徹知事の肝煎りでスタートしたECOプロジェクト「大阪EVアクションプログラム」の一環であり「おおさか充電インフラネットワーク」構築の第一弾といえるもの。

 同プログラムは大阪府を、充電の心配なしにEV(電気自動車)で走れる街とすることを目指しており、低炭素社会の早期実現に向けた官民一体の取り組みとして注目されている。

 


▲初のEV充電にチャレンジした出席者


▲府主催のセレモニーで挨拶する橋下知事

府内18カ所に設置

 その第一弾である充電システムの設置場所は、LABI1なんばをはじめ、ローソン西中島南方店、同枚方南中振2丁目店、イオン大日ショッピングセンター、イオンモールりんくう泉南などの大手小売り、そして河内長野市役所、泉大津市民会館など、府内18カ所。
 府が公募した設置希望法人の中から、利便性などの観点で効果的な配置となるように選抜したという。ヤマダ電機はLABI1なんば以外にも、テックランド寝屋川店にも設置する予定である。
 ヤマダ電機の一宮社長は式典の冒頭で「このプログラムは、今般、いわれている環境問題への対策について、多くのドライバー、お客様にそのことを体験してもらう実践の場として、全国でも画期的なプログラム。当社がそのプログラムの一環に参画できたことは非常に光栄なこと」と挨拶した。
 EVはこの4月1日から個人向け販売がスタートし、今後の大きな普及が期待されている。木村副知事によれば、当面は府内に50台ほどのEVタクシーを走らせる計画とのこと。

 


▲LABI1なんばの南側駐車場入り口付近に設置された急速充電設備

 ただし、現状のEVは1充電当たり走行距離が100km程度。そのため急速充電システムの拡充が、EV普及には不可欠であり、大阪府はその構築をいち早くスタートしたわけである。
 しかも府は、インフラを拡充することで、EVを基軸とした新たな産業の振興にも期待を寄せているという。大阪府は中小町工場の街でもあり、そうした中からEV関連の新たな技術やビジネスを創出することも、今回のプログラムの大きな狙いである。

世界初のIT一元管理

 「おおさか充電インフラネットワーク」は単なる充電設備ではなく、ITによる充電設備の一元管理や、携帯電話による充電予約など、ITネットワーク化されていることが大きな特長だ。こうした高度なインフラ構築の取り組みは世界初だという。
 さらには、太陽光発電とシステム化されており、CO2を排出することなく電気の創出・供給が行なえる。
 LABI1なんばに設置された充電システムは、30分ほどで電池容量約80%まで充電できる急速タイプのもの。利用者は事前登録をすれば、当面は無料で利用可能だ。

 


▲壁面の巨大な太陽光パネルで電気を創出する最新システム

 同日、府内南港地区のアジア太平洋トレードセンターでは、大阪府主催のセレモニーが開催された。
 席上、橋下徹大阪府知事は「去年6月、EV協議会を発足し、その中で煮詰まってきた話しがこうして実現できた。充電機の設置は各都道府県、いろいろとやっているが、ITネットワークの構築は大阪が初めて。みんなでEVを盛り上げていきたい」と挨拶。今後の拡充に向け、意欲をのぞかせていた。

 

●一宮忠男社長/EV販売を語る!
既存ディーラーと共生し、
新ソリューションを創出

 ──今回の取り組みは電気自動車の販売への布石でもあるのか。
 「当然、将来的には考えられると思っています。現実的に当社は今、クルマも販売してますし、実績もあがってきています。家電の延長線上としてのカー・モバイル時代に備えた取り組みも積極的にやるべきだろうと。将来、販売すること自体が地域発展の貢献に役に立つと思っています」

 ──EVの具体的な販売時期は?

 「今は準備段階。メーカーさんや関係各社と一生懸命協議しています。将来そういった展開ができれば、地域発展や環境問題対策と、我われの営業活動とが一体化した新しいビジネスソリューションが提供できる思っています」

 ──EV販売への期待度は?
 「家電量販店をコアとして、その延長線上にそういったものがあると思っています。太陽光発電もエコキュートも家への提案ですし、その中にクルマが入るのも当たり前。これからは、いろんな流れの中でボーダーレスになってくるだろうと。クルマの中にも家電の要素が、モバイル性とかデジタル性といった要素が加わってくるでしょう。我われがそういったものを顧客に提案することは、社会的な責任の一環になるんじゃないかなと思います」

 ──既存自動車ディーラーなどからの反発は。ヤマダ脅威論とか?
 「それはないと思います。我われはスマートグリッドという流れの中で、やっていますので。逆に既存ディーラーさんとコラボレーションしていく中で、将来、新しいビジネスが創出できることを期待しています。ヤマダの利益、売り上げだけを考えるのではなくて、地域のディーラーさんなどとビジネスを進めていく。そういったことが重要になってくると思います」

ヤマダ電機、中国進出への布石!?
▶▶▶ 日中友好全国観光物産展示会2010へ出展!
 ヤマダ電機法人事業部は、4月9日に東京ベイホテル東急で開催された「日中友好全国観光物産展示会2010」に出展。家電製品の特別販売を行なった。同展示会は中国人顧客をメインターゲットとし、日本企業が自社の製品やサービスをアピールする場。ヤマダ電機も4人の中国人スタッフを用意して万全の態勢でのぞみ、訪れた顧客に中国語での接客を実施した。顧客からは「日本の家電製品は優秀。しかもヤマダ電機は安い」という声が多数あがっていた。

 現場責任者を務めたヤマダ電機の栗原正明専務は「中国の方に当社を知っていただくいい機会になった」とコメント。2010年末と発表された中国出店に向け、確かな手応えをつかんだようだった。

  1. メディカルテックショー in LABI1なんば

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