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2010.11.30 (シャニム33号掲載)

ヤマダ電機のワイヤレス端末ソリューション「iPadスイート」

 iPadのビジネス活用を安全な無線LANで
支援するオールインワンのスイート製品

話題のタブレット端末「iPad」。そのビジネス活用を支援するオールインワン製品が「iPadスイート」だ。iPadを業務向けネットワーク端末として利用するのに必要な機器とソフトウェアをシステム提供する。その最大の特徴はセキュリティ対策だ。ビジネスで使うものだけに、細心の注意を払ったシステムになっている


「iPadスイート」提供機器とソフトウェア
iPad/GALAXY Tab
無線LAN
IP電話
監視カメラ・レコーダー
リモートアクセス(VPN)
認証サーバー

 

 アップルのタブレット端末「iPad」がビジネスで使われ始めている。情報機器を使いこなす個人ユーザーはもちろんだが、企業が業務向けネットワーク端末として導入するケースが急増中なのだ。

 従来のモバイルPCやPDAでは得られないインターフェースや操作性が、企業需要を喚起している。この10月からはアップルも、法人向け販路の拡大に乗り出した。

 その流れを後押ししそうなのが、ヤマダ電機の「iPadスイート」である。iPadを業務向けネットワーク端末として使うために必要な機器とソフトウェアを“オールインワン”で提供するもの。これを活用すれば、システム導入に時間やコストをとられず、iPadそのものをすぐに業務で安全に活用できる。
 

 

万全を期した情報セキュリティ

 iPadスイートでは、iPadを使って社内ネットワークに接続するための無線LANアクセスポイントと認証サーバー、スイッチが提供される。

 加えて、iPadからインターネット経由で社内LANへのアクセスを可能にするVPN(仮想プライベートネットワーク)やIP電話に対応するためのIP-PBX(IPベースの回線交換)機能もiPadスイートには含まれる。つまり、社内外でiPadを活用できるわけだ。さらに、各現場で要望の高い監視カメラおよび監視レコーダーも用意されており、物理セキュリティにも対応する。

 一方、端末側としてはiPadの無線LAN専用(16GB)モデルを採用し、認証サーバーへ接続するためのiPadアプリを提供する。要望に応じて、個別企業の業務システムと連携するカスタムアプリの開発も請け負う(なお、タブレット端末はiPadに限らず、NTTドコモが11 月下旬に発売する「GALAXY Tab」などもラインナップする予定)。 

 iPadスイートの特徴は、情報セキュリティに万全を期している点である。無線LANやインターネットから社内ネットワークにアクセスするのだから当然だ。

 要となる認証サーバーには、トリニティーセキュリティーシステムズの「IPN Station」を採用している。

 IPN Stationは使い捨てのワンタイムパスワードを自動発行し、クライアント側と相互認証した後にデータを暗号化した上で通信を行なう。データ盗聴や不正アクセス対策も万全だ。

 こうした情報セキュリティの仕組みを運用するには通常、専門知識を持つ管理者が必要になるが、IPN Stationは簡単な初期設定のみで運用できる。そのため、業務上は厳重な情報セキュリティが求められるものの、ネットワーク管理者がいない事業体での導入が活発化している。

 

通信コストを半分に圧縮する

 気になるiPadスイートの価格だが、同じスペックのネットワーク機器が使える端末10〜50台のレンジで、システム価格は170万〜410万円である(システムの設計・設置・設定・保守は別料金)。同等のスペック・構成のシステムなら通常、その2倍程度は覚悟しなければならない。セキュリティのみならず、価格を抑えている点もヤマダ電機ならではといえよう。

 また、5年間(60カ月)のリース&レンタルコースが用意されており、初期コストをかけず、毎月定額の経費として処理することもできる。

 例えば端末50台・システム価格410万円の場合で、リース月額はわずか8万1500円。社員50人に「パケット使い放題」の社用携帯電話を使わせていれば、通話料金分を除いても月に28万円前後の料金が発生しているだろう。携帯電話をiPadに置き換えるなら、そのコストを半分に圧縮できるわけだ。

 もちろん、通話や公衆無線LANサービスの普及度を考えると、携帯電話をなくすことはできないだろう。だが、公私分計サービスを適用する個人携帯電話とiPadを併用するなどの方法をとれば、利便性とコストのバランスはとれるはずだ。

●表)利用者50名規模での参考価格
「iPadスイート」構成例/iPad(50台)、
ヘッドフォン(50台)、
PoEスイッチ、
業務用無線LANアクセスポイント、
認証サーバー(IPN Station)、
監視カメラ、
監視レコーダー、
VPN機能、
IP-PBX機能、他

一括購入価格概算(50人規模)
@4,100,000円

    (利用当月から即回収)

5年間リース月額概算費用
@81,500円

   ↓

50%以上のコスト削減効果
年間2,445,000円の削減効果

*携帯電話を社員50人が利用している現場での月額トータル通信費用(パケ放題込)⇒285,250円とした場合(1人当たり平均@5,705円……(基本料金のみ通話料金は除く……パケットし放題;4,410円+月額通話基本料金980円+プロバイダ基本315円)

<利用者50名規模参考>設計・設置・設定・保守は別途見積もり

 

 

マルチメディアをフル活用

 特にIEEE802.11nの高速無線LANに対応するiPadは、マルチメディアデータを多用する用途に向いている。例えば、建設、病院、教育の現場では次のような用途が生まれている。

 建設現場では、従来のように紙の図面を持ち歩くのではなく、iPadで図面データを見ながら施行確認を行ない、確認書もその場で入力・送信する。また、携帯電話の電波が届きにくい建築中の高層階であっても、無線LANを張り巡らせてあるのでIP電話経由で通話が行なえる。さらに犯罪の防止、証拠保全、現場の仕事の遠隔監視が可能だ。(図1)。

 一方、医療現場では、医師がiPadに電子カルテを呼び出したり、処方箋を入力・送信することに加え、オペの記録、訪問者の監視、録画が可能となる。また、手術映像や診断画像のをリアルタイム配信し、それを離れた場所でiPadを通して見る(図2)。

 さらに教育現場では、教材コンテンツを生徒のiPadに配信。生徒がiPadに書き込んだ内容を電子黒板に映し出し、全員で共有するなどインタラクティブな授業が可能だ。また生徒の見守りや訪問者の監視・録画などが行なえる。(図3)。

 こうした利用シーンはごく一例である。iPadをはじめとするタブレット端末のビジネス活用は、今後ますます進むはず。その際に必要な環境をオールインワン提供するiPadスイートは格好のソリューションだろう。

 

●図1)建設現場
建設現場

●図2)病院での活用
病院での活用

●図3)教育現場での活用
教育現場での活用

 

 

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