2010.05.31 (シャニム31号掲載)
夏のイチ押し!「ニューアイテム」大特集:Part5
デジタル複合機
トレンドは「トータルコストの削減」
長く、安く、便利に使える機能が充実
オフィスを効率化する万能マシン
複合機ニューアイテムのトレンドは、“TCO(トータル・コスト・オブ・オーナーシップ)の削減”だ。
これは導入からメンテナンスやランニングコスト、エンドユーザーコスト、廃棄にいたるまで間接費用なども含めた機器運用に関わるコストを総合的な視点から見る考え方。「購入価格は安かったがランニングコストが高く最終的には割高だった」という事態を避けられる。
TCOには様々な側面があるが、ここでは「導入」「生産性」「ランニングコスト」「エンドユーザーコスト」の視点から見ていくことにしよう。
そもそも複合機の魅力は、プリンター/コピー/FAX/スキャナーなどのドキュメント活用のコア機能が1台に集約されていること。TCO視点では、シングル機(*1)で揃えるよりもトータル的に導入コストを削減できることはいうまでもない。
とはいえ、「FAXやADFは要らない」といった声もあろう。こうしたオフィス・ニーズに応じて導入できるモデルが、コニカミノルタの「bizhub C200R」だ。プリンター/コピー/スキャナーをベースに、増設カセットも含めてFAXやADFなどをオプションで装備できる拡張性を持つ。
エプソンの「LP-M6000」シリーズは、FAXやADFの有無、増設カセットの組み合わせなどにより数モデルがラインアップされている。
こうした柔軟なモデルを選ぶことで、不要なコア機能などを省き導入コストを抑えることが可能だ。
複合機の「生産性」とは出力速度やADFの最大セット枚数などスピーディーで効率的にドキュメント活用できる性能のこと。ニューアイテムはどれも高性能で出力速度など申し分ない。多彩な「スキャンTO」機能なども装備されており、ドキュメント電子化にも威力を発揮する。
実使用下での生産性が高いA4カラー機を選ぶならキヤノンの「MF8350Cdn」をチェックしておきたい。独自オンデマンド方式の採用により待機状態からの立ち上がりが早く、スペック以上に快適にプリントアウト可能だ。
環境性能アップで電力コスト削減
一方、複合機を活用する上で最も気になる点が「ランニングコスト」ではないだろうか。主な要素には、出力コストや電気代、メンテナンスコストなどが挙げられる。
出力コストに影響するのは、トナーや用紙代。最近は環境対策を意識してカートリッジの回収を前提に価格を抑えた「環境トナー(*2)」が用意されており、対応モデルを選ぶことでトナーコストを抑制できる。用紙についてはトレンド機能の「自動両面印刷機能」と、ほぼ標準装備されている「割付印刷」を併用するといい。トナー消費量をセーブできる機能を搭載する機種も多く、使い方次第で柔軟に出力コストの削減が可能だ。
稼働よりも待ち時間が長い複合機では、待機時の消費電力が電力コストに影響する。この点、環境性能を強く意識したニューアイテムはスリープや節電時など待機時消費電力が低いことも特長である。
さらにA3機などメインマシンではメンテナンスコストも考慮しなければならない。自社管理で保守費用を抑えるメンテナンスフリーか、管理負担や故障による損失コストに備えて保守契約を結ぶかでコストは変わる。この悩みを解決してくれるモデルはOKIデータ「MC860dtn」だろう。通常使用での故障に対して法定耐用年数と同じ5年間にわたり無償修理を保証してくれるからだ。
また、TCOでいう「エンドユーザーコスト」とは、操作工程や同僚同士での操作説明など機器を利用する上でユーザーが浪費する時間で、これを金額換算する考え方。この時間が増えるほどコスト高というわけだ。これを削減するには操作性や使い勝手のよさが求められる。
例えば、複合機のサイズや高さも1つの要素だ。プリントアウトした用紙をピックアップする際、椅子から立ち上がるのは意外と面倒なもの。印刷頻度が多い時などはイライラして生産性は落ち、時間もムダとなる。
こうした場合、コンパクトでデスクから離れることなく座ったまま用紙に手が届く利便性は格別。この点、ブラザー「MFC-9120CN」はデスクトップ型複合機として要注目だ。
(*1)プリンターやスキャナーなど1機能に特化したツール
(*2)呼び名はメーカーにより異なる
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