2009.02.20 (シャニム26号掲載)
World Report「2009 International CES」 近未来のデジタル家電が集結
「CES2009」現地取材レポート
World Report「2009 International CES」
近未来のデジタル家電が集結
世界最大の家電見本市「CES」

開催地:米国ネバダ州ラスベガス
開催日:2009.1.8〜1.11
PART1|メーカーブースの見所
PART2|インターネットTVの攻防
インターナショナルCESとは?
まずはCES(Consumer electronics Show)の概要を紹介しよう。
CESは、全米家電協会(CEA:Consumer Electronics Association)が主催し、1967年から開催されている世界最大の家電見本市だ。67年の第1回はニューヨークで開催されたが、95年からはネバダ州ラスベガスでの開催が定着している。
ショーでは毎回数多くの新製品が発表され、プロトタイプモデルも多数展示されるなど、家電・IT業界の近未来を知る上で最も重要なイベントになっている。
これまでの歴史で、CESで初めて製品発表され、世界規模で市場形成してきた商品も数多い。ブルーレイディスク(2003)、プラズマテレビ(2001)、DVD(1996)、CDプレイヤー(1981)、レーザーディスクプレイヤー(1974)、ビデオカセットレコーダー(1970)等々。これらはすべてCESでデビューし、世界の一般家庭へ普及したものばかりだ。
また、過去にはビル・ゲイツ氏をはじめとした業界のキーマンが基調講演を行ない、業界トレンドや最新テクノロジー、自社戦略などを語ることでも注目されてきた。
こうした実績の積み重ねが、「家電・情報・通信の近未来を占う重要なショー」としての評価につながっているわけである。
09年は1月8日〜11日までの4日間、ネバダ州ラスベガスで開催された。会場の総面積は170万フィート(約15万8000㎡)以上と広大で、来場者数は11万人超、出展社数は約2700社という規模だった。
注目の基調講演にはマイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOやソニーのハワード・ストリンガーCEOらが出席。
マイクロソフトのバルマーCEOは、早ければ10年初頭にも日米同時発売開始といわれる新OS「ウィンドウズ7」について、そのベータ版(製品版直前の評価版で、顧客などに性能や機能の評価を受けるもの)のダウンロード提供開始を発表した。
ウィンドウズ7は、ネット上のサーバーが提供するサービスを、ユーザー意識することなく使えるクラウドコンピューティング技術を活用。OSに含まれるソフト数を減らすことで、超小型パソコンなどへの搭載を容易にする計画だという。
バルマーCEOは「ウィンドウズ7はユーザーのコミュニケーション&シェアリング環境を強化し、利便性を大幅に向上すると同時に、一般ユーザー向けデジタル技術の重要な要素になる」と語っていた。
「CES Seven」を発表したソニー
一方、ソニーのストリンガーCEOは「今後の発展のために必要な7つの条件(CES Seven)」を発表した。「業種の枠を超えて融合したサービス・製品であること」「ネットワークサービスを軸にした製品開発を行なうこと」「データの種類に依存せず、あらゆるコンテンツを扱える設計を行なうこと」「オープン技術をサポートし、互換性のない自己完結システムは作らないこと」等々。
この中でも「オープン技術のサポート」については、「ソニーらしくない」といった声が少なくなかったことも事実だ。それは、これまで独自技術で新たな世界を切り開いてきたソニーが、今後は受け身的な立場にシフトするかのように受け止められたからだろう。真偽の程は定かではないが、今後の新製品で徐々に解き明かされるはずだ。
基調講演の華やかさだけでなく、メーカー各社のブースの、規模の大きさや派手な演出などもCESの重要な見所の1つ。メイン会場に横たわるかのように左右いっぱいにブースを広げたパナソニック、数十台の大画面パネルによる巨大なブース入場ゲートを作ったサムスン、3人の女性バイオリニストによる陽気なアメリカンミュージックで演出した東芝等々。そこには日本の展示会では見ることのできない、近未来のデジタル社会の縮図が存在していた。
△写真
左:東芝は陽気なバイオリン三重奏で演出
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左:巨大な入場ゲートで圧倒したサムスン
右:大型液晶でアピールしたシャープ
△写真
左:メイン会場に横たわるかのようなパナソニックのブース
右:話題の新OSなどで人気だったマイクロソフト
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