2008.11.10 (シャニム25号掲載)
基本スペックがさらに向上 ライブビュー機能が主流へ/デジタル一眼レフ
2009デジタルAV機器大カタログ
№4「デジタル一眼レフ」
基本スペックがさらに向上
ライブビュー機能が主流へ
さらに進む多機能化
デジタル一眼のエントリーからミドルレンジモデルは、今や有効1000万画素以上、ISO感度は最大3200まで対応。感度拡張(*1)によりキヤノン「EOS 5D」のようにISO12800もの超高感度撮影が可能なモデルも登場している。
多機能化も進む。例えば、ニコンの最新モデル「D90」では、デジタル一眼で初めて動画撮影機能を搭載。撮像素子が大きく、レンズ交換が可能など一般的なデジタルビデオカメラにはない撮影効果が楽しめる。
また、初心者、特に女性にとってはカメラのボディサイズも大きな関心事項。この点、パナソニックがミラーレス(*2)というまったく新しいコンセプトの最新機「LUMIX G1」を発売した。従来の方式では難しかった小型軽量ボディが実現されている。
このように、最新モデルはカメラとしての基本スペックをアップさせつつ、新機能の追加やブラッシュアップされている点が特徴。そうした中、注目したいトレンド機能が「ライブビュー」だ。
まず、ライブビューとは背面の液晶モニターを見ながら撮影できる、コンパクトタイプでは当たり前の機能。これがダストリダクションや手ブレ補正機構と同じく、デジタル一眼への標準搭載が進んでいる。
ライブビューには、「全体を見渡しながら撮影できるので構図やフレーミングしやすい」「写真を撮る際に被写体に威圧感を与えない」「女性は化粧が落ちない」といった、光学ファインダーにはないメリットがある。
これらは、ライブビューを搭載していれば享受できるものだが、細かい機能に目を向けるとモデルによる使い勝手は異なる。ライブビューを、より便利に使うためにチェックしたいポイントが、「オートフォーカス(AF)方式」「可動型液晶」「付加機能」の3つだ。
(*1)露出補正などによる増感
(*2)デジタル一眼ではボディにミラーを搭載することで、光学ファインダーで被写体を捉える。コンパクトと同じようにミラーを取り払ったのがミラーレス
撮影領域が広がる魅力の可動型
ライブビューのAF方式には、「位相差検出」と「コントラスト検出」の2方式がある。詳細は省くが、前者はデジタル一眼特有の方式をライブビューでも採用したもので、高速性や高精度がメリット。だが、シャッターを切った時に液晶表示が中断(ブラックアウト)されるため、被写体によっては撮影のタイムラグが生じることがデメリットとなる。
一方のコントラストAFとはコンパクトタイプで採用されている方式。これをデジタル一眼のライブビューに取り入れたわけだが、速さや精度の面ではやはり一眼ならではの位相差検出に譲るため、そのメリットが生かしきれない。
基本的にはいずれかの方式が採用されているわけだが、最近ではキヤノン「50D」のように両者を採用してシーンに合わせて使い分けられるモデルや、ソニー「α300」のようにブラックアウトさせずに高速な位相差検出AFを利用できるようにした機種が登場している。
モニターが「可動型液晶」であるかどうかもチェックポイント。液晶が動くことで、光学ファインダーでは難しいアングルからも楽な姿勢で写真が撮れるので撮影領域が大きく広がるからだ。ただ、搭載モデルはまだ少なく、オリンパス「E-3」やソニー「α300」などが挙げられる。「付加機能」は様々だが、「拡大表示」や「画面表示」といった機能は便利なのでチェックしておきたい。
拡大表示とは、ピントを合わせたい部分(フォーカスポイント)を10倍程度まで拡大できる機能だ。ライブビューでは液晶画面上でフォーカスポイントを自由に移動させられる機種が多く、拡大表示との併用で精密なピント合わせが可能。三脚を使った撮影などで威力を発揮する。
画面表示は、液晶モニター上に方眼や黄金分割線など撮影のための補助線を表示する機能。光学ファインダーではファインダーフォーマットを交換しなければならないが、ライブビューで同機能に対応していれば、その手間も不要だ。
特にコンパクト感覚で、デジタル一眼を使いたいといったユーザーにはライブビューの使い勝手は重要。じっくりと実機やカタログを研究してみてはいかがだろうか。
※スペックの詳細や撮影条件などについてはメーカー各社のカタログやHPを参照してほしい
※記録メディア詳細:CF(コンパクトフラッシュ)/SDHC(SDHCカード)/SD(SDカード)/MMC(マルチメディアカード)/MD(マイクロドライブ)/xD(xDピクチャーカード)/MS(メモリースティック)
(*1)1充電で撮影できる最大コマ数。CIPA規格に準ずる
(*2)付属品等除くボディのみ
(*3)6400相当に増感可能
(*4)12800相当に感度拡張可能
(*5)35ミリ判換算約0.7倍
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