2007.04.20
「データプロジェクター」明るい・軽い・使いやすい、 ここまで進化したモバイルタイプ
商品研究①
データプロジェクター
「明るい」「軽い」「使いやすい」
ここまで進化したモバイルタイプ
機 能や使い勝手が向上したモバイルクラスのデータプロジェクターが注目されている。しかも、ひと口にモバイルといっても、その用途や使用環境はユーザーによ り様々。そこで、今回はモバイル機選択で押さえておきたい基本ポイントをチェックしてみよう。
モバイル機を選ぶ上で必 ずチェックしたいポイントは、①輝度、②重さとサイズ、③機動性——この3つだ。
まず、モバイル機に限らずプロジェクターを選ぶ上で必ず見るべ きポイントは、やはり①輝度だろう。
輝度の選択で注目したいのは、明るさの選択肢が広がったことだ。これまでは、2000lm(ルーメン)が1 つの基準とされてきた。基本的に、この考え方は現在も変わらない。
実際、これだけの明るさがあればひと通りの環境でプロジェクターを使うことが できる。一般的な60型スクリーンへ、照明を落とさずに投影する際の必要輝度が約1800lmであるからだ。これは、「必要輝度はスクリーンサイズの30 倍」という目安に基づく。多少の余裕を考慮して2000lmもあれば十分という考え方である。
ところが、最近は高輝度モバイルと呼ばれ る新しいカテゴリーが登場した。例えば、NECディスプレイソリューションズ(以下NEC)は、重さ1.6kgの軽量ボディに輝度3000lmという機種 を揃えている。以前なら完全に据え置き型タイプの明るさだ。
では、3000lmはモバイル機に必要な輝度なのか。もちろんイエスだ。例えば、利 用環境によっては室内の南側に窓があるなど、厳しい条件で設置しなければならないケースがある。これだけの高輝度なら、「室内のどんな環境でもほぼ対応で きる」(NEC)ため安心感がある。
また、明るい環境で80型スクリーンに投影したい場合、約2400lmが必要だ。もちろん 2000lmでもやや照明を落とせば十分なのだが、会議などへの参加者がメモを取るといったことを考えると、明るい環境で利用できる方が利便性は高い。
エコモードなど輝度を段階的に調節できる機種もあり、高輝度とはいえ2000lm強で投影することも可能。打ち合わせや小会議など、2000lmクラスの 明るさで十分な環境でも明る過ぎることはない。エコモードとの併用で、機器の寿命が延びるといった効果も期待できる。
60型スクリーン への投影がメインで使用環境も一般的なら2000lm、大画面ニーズがあり様々な設置環境に備えたいというなら3000lmクラスの高輝度モバイル、と いった選択基準となるだろう。
輝度と関連して、念頭に置きたいのが「解像度」だ。解像度とは、投影画面の細やかさを決める要素。パソコンとの接 続が基本のデータプロジェクターでは、「XGAタイプ(1024×768ドット)」を選びたい。
SVGAタイプでも補正処理によりXGAサイズ を投影することは可能だが、パソコンで主流のXGAを最適に投影するという視点から、「リアルXGA」に対応した機種を勧める。
2kgを 基準に用途をチェック
次に、②重さとサイズだ。各社製品でモバイル機と呼ばれるラインアップの重 さを見ると、1.5kg強から3kg前後以下と幅広い。もちろん、軽いに超したことはないが、2kgが1つの目安となる。
オフィス内での移動が メインの使い方(社内モバイル)なら機能も多彩な2kg以上、営業マンが外で持ち歩くようなケース(社外モバイル)は2kg以下がお勧めだ。
個人差はあるが、人間がストレスなく荷物を持ち歩ける重さは、3kg前後といわれている。プロジェクター以外の営業資料も持ち歩くことを考えれば、社外の 営業用途では2kgを切る機種を選びたいところだ。
持ち歩くという視点では、筐体サイズも注目したいポイント。軽くてもかさばるようでは、携帯 性に不満が残るもの。例えば、カシオ計算機はB5ファイルサイズで厚さがわずか43mmという機種を揃える。営業資料やノートパソコンなどと一緒に収納す ることが可能なサイズだ。
とはいえ、営業先への移動手段やUSBを使ったパソコンレスのプレゼンテーションなど、ユーザーにより使い方 は様々。ノートパソコンやケーブルが不要というのであれば、3kg前後のモバイル機を持ち歩くことはそれほど苦にはならない。重さやサイズは機能や装備、 利用スタイルなどトータルバランスで選びたい。
■表) モバイル型プロジェクターの主な仕様
機能性アッ プの機能に注目
モバイル機の魅力は、何といっても③機動性の高さ。これを最大限に発揮するために も、「セッティング」と「後片付け」に関する機能はぜひ抑えておきたい。
セッティングの使い勝手を向上させる機能では自動台形歪み補正や、 フォーカス(ピント合わせ)操作などがチェック項目だ。電源プラグをコンセントに差し込むだけで映像を投射できる機種も増えている。
フォーカス 操作をオート(AF)で行なってくれる機種も登場し、もはや必要な操作といえば、電源を入れることとズーム操作くらいだ。
使用後の片付 けでは、クイックオフ機能が主流となりつつある。これまで一部の機種には、冷却ファンが回転しているクールダウン中でも電源コンセントを抜ける機能が搭載 されていた。これを備えるモバイル機が増加中である。
エプソンでは、技術改良によりクールダウンそのものを不要とし、使用後すぐに電源プラグを 抜いて片付けることができる。
これらの機能で実現される機動性の高さは、すぐにプレゼンテーションや会議、授業などを始められるといっ た利便性に留まらない。例えば、学校などではプロジェクターの設置などを児童に任せて、先生は授業の準備に集中することも可能だ。
以上 の3つのポイントをベースに機種を絞った上で、細かな機能を検討していきたい。例えば、カラーモード(コンテンツに応じて最適な画質を再現する)の種類か ら、無線LANやDVDなどとの接続に必須な内蔵スピーカーの有無、リモコンの操作性に至るまで機能は様々である。
まずは、ヤマダ電機法人カウ ンターに足を運んでほしい。最適なモバイルプロジェクターが見つかるはずだ。
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