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2011.02.28 (シャニム34号掲載)

商品研究3|空気清浄機「第三者機関が除菌効果を検証 」

プラズマクラスター&電解水技術
第三者機関が抑制効果を検証

今年の花粉飛散量は昨年比最大10倍以上の予測
最大飛散の時期は3月上旬から4月上旬にかけて
花粉やウイルス抑制効果の検証進む空気清浄機
ヤマダ電機法人事業部はシャープ&三洋を積極推奨

 

 

 いよいよ花粉の季節が本格化する。今シーズンの花粉飛散量は非常に多いと予想され、花粉症に悩まされる人が急増しそうだ。

 1月27日、環境省は2011年春の花粉飛散量予測(スギ、ヒノキ)を発表した。これによると今シーズンの飛散量は、昨年に比べて全国的に多くなるようだ。昨夏の猛暑の影響などによるもので、特に東海地方や近畿地方では昨年比で10倍以上になるとしている。

 スギ花粉の飛散開始時期は、関東以西で2月中旬頃、東北・北陸地方では2月下旬から3月中旬にかけてと予測。そして最も飛散量の多い時期については、関東以西が3月上旬から中旬、東北・北陸地方は4月上旬と予測している。

 花粉症対策には各種あるが、機器による対策としては、やはり空気清浄機の設置が最も効果的だろう。特に高齢者や子どもなどが多く集まる施設では、空気清浄機の設置は花粉対策をはじめ、インフルエンザウイルスや細菌などの抑制効果もあり、今や必須といえよう。

 ヤマダ電機店頭でも有力メーカーの空気清浄機が多数展示されている。その中でもヤマダ電機法人営業部が、医療機関や教育機関、高齢者施設などへ積極推奨しているのはシャープの「プラズマクラスター」や三洋の「ウイルスウォッシャー」だ。その理由の1つは両社が、第三者機関などでのウイルス抑制効果の検証に積極的だからである。

 
三洋電機/大容量加湿器「RH-VWX12C」
▲シャープ/業務用プラズマクラスターイオン発生機「IG-840-W」
 

臨床試験で効果を実証

 昨年11月9日、シャープはプラズマクラスターの臨床試験による「ヒトへのインフルエンザウイルス感染率低減傾向の確認」を発表。大きな話題となった。

 これは東京大学大学院医学系研究科・大橋靖雄教授の監修によるもの。国内44の医療施設の透析室にプラズマクラスターイオン発生装置745台を設置。透析室をイオンのあるエリアとないエリアとに区分けし、3400名以上の通院患者を対象として、一般的な検証方法である二重盲検法(※1)を用いて、インフルエンザ発症件数を6カ月にわったって調査したものだ。

 その結果、イオンのあるエリアでは、ないエリアに比べてインフルエンザの感染率が約30%低減することが確認されたという。

 この結果について大橋教授は次のようにコメントしている。

 「インフルエンザウイルスの感染予防に関する機器の二重盲検ランダム化臨床試験は他に類がなく、今回の試験は先駆性が高いといえる。毎年国内で1000万人が感染するといわれるインフルエンザに対し、プラズマクラスターが感染リスクを低減する可能性が示された。

 今回の試験は方法論の発展に寄与すると共に、プラズマクラスター技術が社会へ貢献することを示唆したものと考える。臨床研究・疫学研究を通じたさらなる検討が必要だが、プラズマクラスター技術がうがい・手洗いのように日常のインフルエンザ感染リスク低減対策の1つとして、位置づけられることを期待する」

 この他にもシャープは、多くのプラズマクラスターによる抑制効果実証を発表している。

 例えば花粉の抑制効果は広島大学大学院先端物質科学研究科によって、また動物病院の浮遊菌やニオイの低減効果は鳥取県動物臨床医学研究所によって、そして今年大きな話題になっているトリインフルエンザについては、英国レトロスクリーン・バイロロジー社によって抑制効果が実証されている。

 
 
シャープ/業務用プラズマクラスターイオン発生機「IG-840-W」
▲三洋電機/大容量加湿器「RH-VWX12C」
 
 

浮遊菌を迅速除去

 一方、三洋電機も昨年11月25日に、同社の電解水技術による「空中浮遊細菌抑制効果の検証」を発表した。これは群馬県衛生環境研究所との共同研究によるもの。

 三洋の電解水技術を組み込んだ微生物制御空調技術により、実空間(W4.1m×D5.1m×H2.7m)に噴霧した試験菌(乳酸菌を使用)が、約10分間で噴霧前の清浄状態に復元可能であることを実証したという。

 電解水技術を組み込んでいない装置の場合は約20分かかったとのこと。電解水技術ならではのWアタック(OHラジカルと次亜塩素酸の2つによる浄化作用)が、迅速な抑制効果をもたらしたわけである。

 一般に呼吸器感染症の患者が1回の咳・くしゃみによって放出する病原体は数百万個とされる。しかも、この病原体は長時間空間に漂う可能性があるため、単なる除去ではなく、迅速な除去が望まれるわけだ。

 この結果について群馬県衛生研究所の小澤邦寿所長は次のように述べている。

 「インフルエンザのような呼吸器感染症に対しては、空間に浮遊している病原体の除去、あるいは制御技術は極めて有用と考えられる。今回の共同研究では『微生物制御空調技術』が、呼吸器感染症を引き起こす微生物を、効果的に制御可能であることを実験により実証できた。

 今後、さらにこの技術を発展させ、不特定多数の人が集まるような大規模空間に、このような技術を応用したシステムが導入されることが望まれる」

 三洋の電解水技術はウイルスウォシャー機能として、空気清浄機や加湿器、エアコンなど各種の三洋製品に搭載されている。搭載する機器のタイプや容量などによって「除菌エレメント方式」「除菌フィルター方式」「除菌電解ミスト方式」の3タイプあることが大きな特長だ。

 

※1)多数の患者に調べたい薬と偽薬とを投与し、誰にどちらを与えたかは患者にも医者にも分からないようにしておき、結果を統計学的に判定する方法。

 
 

 
 

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