2007.01.30
ビジネスプリンター選び「基本中の基本」
ビジネスプリンター選び「基本中の基本」
3つの素朴な疑問を

ズバリ解決!
年度末に向けプリンターの購入を予定する法人ユーザーも多いはず。様々なタイプの製品が存在するが、自社に一番適しているのはどれか。3つの素朴な“疑問”を解説しよう。
疑問1「Iジェットか、レーザーか?」
インクジェットは低費用も
印字品質でレーザーに軍配
ビジネスでカラープリンターを使う場合、インクジェットとレーザーのどちらがよいのか。案外、こう感じるユーザーは多いようだ。簡単に答えよう。
まず、カラー印刷速度だが、ビジネス向けインクジェットでは、30PPM台を達成している機種もあり、レーザーのタンデム機(次項目参照)と比べても見劣りはしないし、4サイクル機(同)より速い機種もある。
ただ、肝心の印字品質は、水分を含むインクを使うインクジェットで普通紙に印字すると、どうしてもにじみやすいが、粉末のトナーを用いるレーザーにはそれがない。細かな文字や罫線もきれいに印字できる。
確かに、吸収性の高い特殊紙を使うとインクジェットは、写真のような精細な画像印刷が可能である。しかし、ビジネス文書は文字が中心で、コストの高い特殊紙を標準的に使うわけにはいかない。
対外文書や細かい表組を印刷するため、一定レベルの印字品質が求められるビジネス用途では結局、レーザーに軍配が上がるだろう。
もちろん、インクジェットがビジネスに使えないというわけではない。やはり、その“写真画質”は魅力である。商品写真を強調したい資料やPOPの作成では、インクジェットが適する。画像印刷専用として、オフィスに1台あれば重宝するはず。
■ビジネスプリンター選びのフローチャート
疑問2「4サイクルか、タンデムか?」
カラー高速が身上のタンデム
モノクロ中心なら4サイクル
カラーレーザーは、4色のトナーをミックスして色を表すが、印刷方式には2種類ある。1つは「4(フォー)サイクル」、もう1つが「タンデム」である。
4サイクルとは、1つの印刷ユニットを使って1色ずつ転写ベルトに重ね塗りする方式。つまり4サイクル機では、1ページのカラー印刷に同じ工程を4回繰り返すので、1色しか使わないモノクロ印刷の4倍の時間がかかる。エプソンの主力機種は4サイクルが中心だ。
一方のタンデムは、1色ごと独立した4つの印刷ユニットを持ち、同時並行で用紙へ直接転写する。そのため、モノクロとカラーが同等の印刷速度。タンデム機を主力とするのは、キヤノンや沖データである。
従来、4サイクル機はカラー印刷こそ遅いが、筐体を小型化しやすく、色ずれが起こりにくいといわれ、逆に4つの印刷ユニットを持つタンデム機はカラー印刷こそ速いが、筐体が大きく、メカニズム上、色ずれが起こりやすいと指摘されてきた。
しかし最近、キヤノンや沖データの製品を見れば分かるが、タンデム機も小型化がかなり進んでいる、色ずれについても、補正技術の進化により問題にならなくなっている。そうなると、カラー印刷がモノクロと同等速度という魅力が際だつ。カラー印刷に速さを求めるならタンデム機といえる(実際、カラー20PPM以上の機種は、ほぼすべてタンデム機)。
ただ依然として、モノクロ印刷が中心でカラーをさほど使わないユーザーも多い。そうしたユーザーには、エプソンのA3機「S6500」のモノクロ/カラー:40/10PPM、コニカミノルタのA4機「2500W」同20/5PPMあたりがちょうどよいバランスだろう。
疑問3「シングル機か、複合機か?」
シングル機とセットで
メリット生きる複合機
最近は、プリンター専用機のことを「シングル機」、プリンターにコピー、FAX、スキャナーなどの入出力機能を組み合わせたマシンのことを「複合機」と呼び分けるようになっている。複合機の魅力は、①お買い得、②省スペース、③オフィスの情報化、などが考えられる。
①のお買い得については、ブラザー製の複合機とシングル機を比較するとよく分かる。同社の複合機「8870DW」は市場価格10万円前後。それに対して、8870DWと同じモノクロ24PPM、有線/無線LAN対応のシングル機は6万円前後だ。あと4万円を追加すればコピー、FAX、自動両面スキャン可能なネットワークスキャナーがそろう。かなりお買い得だろう。
②の省スペースは、説明するまでもない。複合機なら何台ものマシンが占めていたスペースを集約できる。
スキャナーを搭載した複合機ならば、③のオフィスの情報化にも役立つはず。紙文書をどんどん電子化できるからだ。かさばる紙文書を減らせ、情報の共有ややり取りがスムーズになる(Eメールと連動機能を持つ機種ならば、読み取った文書データを自動でEメール添付できる)。
そのほか複合機では、入出力機器の保守管理を一本化、コピーチャージ不要でランニングコスト削減(プリンターベースの場合)、などの利点も考えられ、メリットは多い。では、複合機があれば、シングル機は不要かといえば、そんなことはない。
数名のSOHOなら複合機1台ですべての入出力ニーズをまかなえるかもしれないが、10名を超えるようなオフィスだと、1台のマシンにすべての入出力作業が集中するのは、心もとないだろう。プリント中はコピーができないな
ど待ち時間が増え、トラブルが発生すると、すべての機能が使えず、業務に支障をきたす。
そこで複合機とシングル機の組み合わせを提案したい。最近のオフィスでは、紙出力の60〜70%がプリンター出力といわれる。使用頻度の高いプリンターは、複合機とシングル機を併用するのだ。例えば、大量印刷はシングル機と決めておけば、複合機が長い時間占有され、コピーやFAXが使えないということもない。複合機とシングル機を併用すれば、入出力作業を効率よく分散できる。
●表)主要ビジネスプリンターの基本仕様
ブラザー「MFC-8870DW」
コニカミノルタ「magicolor 2500W」
キヤノン|「Satera(サテラ) MF4150」
沖データ「C series C8800dn」
エプソン「LP-M5600FZ」
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