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2010.05.31 (シャニム31号掲載)

夏のイチ押し!「ニューアイテム」大特集 Part3

フルハイビジョン・ムービー
誰にでも、簡単でキレイな動画撮影を約束
メディアの主流は内蔵メモリー
「小型化」と「自動化」が一層顕著に

 ムービー(ビデオカメラ)の歴史は、ある意味で記憶メディア変遷の歴史ともいえる。かつて主流だったDVテープはマニア向けハイエンドモデルを除いて影を潜め、DVDやBD(ブルーレイ)などディスクに記憶させるタイプも役割を終えつつある。
 現在の主流はHDD(ハードディスク)と内蔵メモリーの2タイプだ。編集のしやすさや、メディア交換なしでの長時間撮影などメリットは多い。中でも内蔵メモリータイプのものが急速に充実してきている。
 画質はもはや、フルハイビジョンが完全に主流だ。ディスプレイとしてのフルハイビジョンテレビ、そして編集・保存するためのBDレコーダーやBDドライブ内蔵パソコンの普及が進んでおり、フルハイビジョンムービーを駆使する環境はマニアでなくとも整ってきている。

内蔵メモリーか、HDDか

 今、ユーザーを悩ませている大きなテーマは、HDDと内蔵メモリーのどちらを選ぶかだろう。結論からいえば、総合的には内蔵メモリータイプが使い勝手に優れている。内蔵メモリータイプはHDDタイプのような駆動メカニズムを持っていないため、そこに起因する数々のメリットを持つからだ。
 例えば重量。画質面ではほぼ同等のパナソニックTM70(内蔵メモリー)とHS60(HDD)を比較した場合、TM70の約260gに対してHS60は約327g。駆動メカニズムを持たないTM70の方が、2割以上も軽い。ムービーは外へ持ち運んで使う機会の多いツールだけに、軽さは即扱いやすさにつながるといっても過言ではないだろう。

 また、駆動メカニズムを持たないため、衝撃に強いことも内蔵メモリータイプの大きなメリットだ。一般にHDDはその構造上、クラッシュと無縁とはいえない。パソコンでHDDのトラブルに悩まされた経験は、誰でも一度や二度はあるだろう。

 内蔵メモリーはこうしたリスクがはるかに小さく、撮影した映像をより安全に保持できることは確かである。しかも、急激な温度変化による結露にも強く、より幅広い環境での確実な撮影が可能である。さらにはHDDタイプよりも駆動が早く、迅速な撮影が可能などのメリットもある。

 一方、HDDタイプのメリットは、記録容量の大きさだ。現状の主流は160GBクラス(フルハイビジョン撮影で68時間前後)で、最近では240GB(同100時間前後)のものも珍しくはない。これに対し内蔵メモリータイプの主流は64GB(同25〜27時間)、最大容量でも現状は96GB(同約41時間強)だ。

 一度に長時間撮影するというユーザーにとっては、HDDタイプが有効なことは確かだ。ただし、64GBの内蔵メモリーでも25時間以上もの記録が可能であり、一般には不足を感じることはほとんどないだろう。

 HDDタイプの大容量を当て込んで、次々と撮り溜めるという使い方もあるが、前述したHDDの衝撃性の問題などを考えれば、お勧めできる使い方とはいえない。せっかくの映像を消失するリスクがあるからだ。

 ムービーの鉄則は、撮影したらなるべく早めにパソコンやレコーダーに保存すること。そのことを念頭にしたモデル選びが重要である。

ムービーか、一眼レフか

 最近はデジタル一眼レフカメラでも、フルハイビジョンの動画撮影を楽しめるモデルが増えてきた。このため、ムービーとデジタル一眼レフのどちらを使えばいいか、迷っているユーザーも少なくないだろう。

 その答えは「用途で異なる」ということ。ムービー開発で各社共通することは「誰にでも、簡単に、キレイに撮影できる」というコンセプトだ。ハイアマチュア向けのモデルも一部にあるが、主流は「簡単・キレイ」。

 そして運動会やパーティなどのイベント、子どもの成長記録などの撮影に適した機能が、豊富に搭載されており、手軽に持ち運べるように小型・軽量化が図られている。

 一方、デジタル一眼レフの場合は、映像作品として創作活動を行なう場合などに最適といえるだろう。ワイドから望遠までの各種交換レンズを駆使したり、絞り優先撮影などのテクニックを使えば、ムービーでは表現できない新たな動画作品を産み出すことも可能だ。

 ただし、そのためにはそれなりの知識が必要であり、機材もそれなりの量を覚悟しなければならないのである。

 

映像機器編

■3Dテレビ、録画TV、LEDテレビ(Part1)

■ブルーレイディスク・レコーダー(Part2)

■フルハイビジョン・ムービー(Part3)

■デジタルカメラ(Part4)

ビ ジネス機器編

■デジタル複合機(Part5)

■ビジネスプリンター(Part6)

■プロジェクター(Part7)

■パソコン(Part8)

 

 

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