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2010.09.10 (シャニム32号掲載)

出揃った!「3Dテレビ」最新モデル

ビエラ、ブラビア、AQUOS、レグザ

出揃った!
「3Dテレビ」最新モデル

写真はパナソニック3D VIERA

最近では「今一番ほしい商品」のトップにあがることが多い3Dテレビ。まだ3Dコンテンツは多いとはいえないのだが、今後、急速に拡充するはず。「次は、ぜひ」と考えているユーザーも少なくないことだろう。3Dテレビの選び方や各社の特長について解説しよう。

 

フレームシーケンシャルとは?

 3Dテレビ元年といわれる2010年だが、この秋はいよいよ主要メーカー4社の3Dテレビが出揃った。全社を合計すると、10シリーズ28モデルという豪華なラインアップ。画面サイズも40V型から65V型までと、幅広いバリエーションである。

 3Dの方式は全社「フレームシーケンシャル方式」で共通している。これは、左右の目それぞれに向けた画像を交互に映し出すことで立体感を出す技術である。
 人間の目に映る映像は、左目と右目では角度が違う(視差)。この視差がある2つの映像を、脳が瞬時に1枚の映像として合成することにより、人間は立体的に感じることができる。フレームシーケンシャル方式はこの基本特性を応用した技術だ。

 3Dテレビは基本的に、1秒間に120コマ(4倍速は240コマ)の映像を映し出している。その際、コマを60(120)ずつ2つに分け、左目用の映像と右目用の映像とを、交互に映し出しているのだ。

 3Dメガネがこれに連動し、右目用映像が映し出されている時は左目のシャッターを閉じ、左目用映像の時は右目のシャッターを閉じている。この動きを1秒間に120回(4倍速は240回)もの高速で行なっているため、人間は左右映像の時間のズレを感じることなく、立体映像として認識できるのである。

 これに対し、3Dテレビ放送などでの主流が「サイド・バイ・サイド方式」だ。テレビの放送電波は現状、1秒間に60コマの画像を発信している。このコマ数をフレームシーケンシャルのように半分にして、左右それぞれの映像に割り振ったのでは、動画の動きがカクカクしたものになる。

 そこでテレビ放送では1つのコマを真ん中で2分割し、そこに左右の映像を割り振って一度に発信するのだ。これならば1秒間に60コマずつの左右映像を送ることができる。
 ただし、これをそのまま再生したのでは、テレビ画面には左右の映像が一度に映し出されてしまい、立体映像にはならない。
 そこで3Dテレビ(レコーダー等)は、受信した左右の映像を分離して120コマの映像データに再構成し、左右の映像を交互に映し出すことで立体映像として再生している。

 ここで紹介する4メーカーの3Dテレビは、すべてサイド・バイ・サイド方式にも対応しており、3Dテレビ放送を楽しむことも可能である。

 

クロストーク低減技術

 基本方式こそ同じ各社の3Dテレビだが、実際に再生される映像の画質は各社各様。それぞれが独自の高画質技術を搭載しており、その評価はユーザーによって分かれるだろう。

 中でもチェックしたいのは、クロストーク(二重映り)である。これが気になるようでは、3Dコンテンツを集中して楽しむことができない。

 3Dテレビで再生している3Dコンテンツを裸眼で見ると、すべての映像の輪郭が二重に映っている。視差のある2つの映像を1/120(240)秒ずつ高速で映し出しているのだから、裸眼では二重に見えて当然である。

 そこで3Dメガネが左右交互に開閉して二重映りを解消し、立体化する。この際、理論的には左右交互の映像切り替えが完璧であれば、3Dメガネ越しの映像でクロストークは生じないことになる。

 だが、現実にはそうしたパーフェクトな切り替えは簡単ではなく、左(右)目映像再生時に、1コマ前の右(左)目映像がわずかに残る可能性がある。これが3D映像のクロストークである。

 特に液晶テレビの場合、1秒間に120枚(240枚)の静止画を、パラパラ漫画のように連続再生することで動画を作り出している。この構造は一般的に、画素が自発光するプラズマテレビよりも残像感が生じやすいといわれる。

 そこで液晶各社はクロストークを可能な限り抑制するため、独自の技術を採用。その代表的な例としては、東芝やソニーなどの4倍速液晶技術だ。左右映像の切り替えをよりきめ細かく制御することでクロストークを抑制するのだ。また、シャープは「スキャニングLEDバックライト技術」により、1枚の静止画を段階的に再生することで残像感の少ない3D映像を実現している。

 プラズマを展開するパナソニックも、画素の発光レスポンスをアップするなどして、さらなるクロストークの抑制を実現している。

 これらの良否については、実際に店頭で確かめることが一番だろう。 その際、可能であれば同一のコンテンツで比較することがのぞましい。自分の好みのタイトルであれば、よりベターだ。

 というのも、動きの速いスポーツやアクション映画などを主体で見るのか。それとも静かなネイチャーものが主体なのか。あるいはアニメやゲームが主体なのかによって、評価が分かれてくるからだ。メーカー各社のクロストーク低減技術も、コンテンツに応じた向き不向きがあることは否定できないだろう。

 一方、BDレコーダーやプレイヤー、シアターラックなど3Dに対応した周辺機器を、各社が充実させている。3D対応機能こそ同様だが、その他の機能や特性などについては各社各様。ここもブランドを選択する上でチェックしたいポイントである。

 特に3D再生の必需品である3D対応BDレコーダーやBDプレイヤーは、3D BD規格に準拠した製品同士であれば、基本的にはどこの3Dテレビと組み合わせても再生可能だ。

 だが、HDMIで制御するリンク機能については、同一メーカー同士の方が、1つのリモコンでコントロールできる機能が多い。これについては、テレビ・システムとしての使い勝手を、どこまで重視するかで判断が分かれるだろう。

 この秋は各社のモデルが店頭に並び、比較視聴も簡単に行なえるはずだ。各社のモデルをじっくりとチェックして、ニーズに合った最適の1台を選びたいものである。
 

 

●表) 各社の3D対応テレビ

メーカー パナソニック ソニー
ブランド 3Dビエラ 3Dブラビア
シリーズ VTシリーズ
RTシリーズ
LX900シリーズ
HX900シリーズ
HX800シリーズ
画面サイズ 42、46、50
54、58、65
42、46 40、46、52、60 46、52 40、46
ディスプレイ プラズマ 4倍速液晶
バックライト エッジ型LED 直下型LED エッジ型LED
ローカルディミング
最大コントラスト 500万:1 非公表(LX900は「無限大」とカタログで表記)
3D機能

△(3Dアクセサリー別売り)
3D方式 フレームシーケンシャル方式
2D→3D変換 △(42、46のみ搭載)
△(3Dアクセサリー別売り)
内蔵録画機能 ×
(3D対応BD、HDD)
×
デジタル
チューナー数
2
1
同梱メガネ数 1
2
別売り
主な特長 エコナビ
世界初の3D対応
オールインワンTV
モーションフロープロ240Hz
モーションフロープロ240Hz
モーションフロープロ240Hz
バーチャル3Dサラウンド
エコナビ
インテリジェント人感センサー
インテリジェントダイナミックLED
ダイナミックエッジLED
YouTube対応
バーチャル3Dサラウンド
オプティコントラストパネル
オプティコントラストパネル
クリアブラックパネル

 

メーカー シャープ 東芝
ブランド AQUOS
クアトロン3D
CELLレグザ LEDレグザ
シリーズ LVシリーズ
X2シリーズ
XE2シリーズ
ZG1シリーズ
F1シリーズ
画面サイズ 40、46、52、60 55 46、55 42、47、55 46、55
ディスプレイ 4倍速液晶 4倍速液晶 4倍速液晶
バックライト 直下型LED 直下型LED エッジ型LED エッジ型LED エッジ型LED
ローカルディミング × ○(2D時のみ) ×
最大コントラスト 500万:1 900万:1 400万:1 200万:1 200万:1
3D機能
3D方式 フレームシーケンシャル方式
2D→3D変換 (3D→2D変換にもメガネで対応) ×
内蔵録画機能 (USB接続HDD録画)
(HDD、外付けUSB HDD)
(外付けLAN
USB HDD)

(外付けUSB HDD
デジタル
チューナー数
2
地デジ11
BSデジ2
地デジ3
BSデジ2
地デジ2
BSデジ2
同梱メガネ数 1
1
別売り
主な特長 4原色技術(クアトロン)
メガLEDパネル(ピーク感度1000cd/㎡)
LEDブロックアレイ512分割
3D超解像技術
チューナー内蔵で最薄部29mm
ARSS2.1chスピーカーシステム
LEDブロックアレイ512分割
8画面マルチ表示
裏番組W同時録画
3D超解像技術
AudioEngine音声LSI
8画面マルチ表示
タイムシフトマシン2
ゲームダイレクト2
梱包質量約33%
低減(従来機種比)

 

 

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