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2010.11.30 (シャニム33号掲載)

2011「3Dテレビ」 最前線

ビジネス用途への提案も活発化!
2011「3Dテレビ」最前線

2011「3Dテレビ」最前線イメージ

●3D映像を駆使したソリューション提案が本格化
●映画、ゲーム以外にもビジネス用途で無限の可能性
●パナソニックは「3D映像コミュニケーション」を提唱
●話題の「グラスレス3Dテレビ」を商品化した東芝

2010CEATEC 2010CEATEC
2010CEATEC 2010CEATEC


3D映像のビジネス活用提案

 今年10月に開催されたCEATEC(最先端IT&エレクトロニクス展)。ここでのメインはやはり3Dテレビ関連だった。各社とも多数のテレビと3Dメガネを用意し、より多くの顧客がデモ閲覧できる態勢を構築していた。

 中でも特徴的だったことは、3D映像システム(テレビ、レコーダー、デジタルカメラ、ムービー、編集機器、ネットワーク等)を駆使したソリューション提案である。

 例えばパナソニックは「業務用3Dアプリケーションの拡がり」と題し、各種の業種・業態に向けた3D映像活用事例を紹介した。

 医療機関向けには「3D遠隔医療や3D教育」を、オフィス向けには「3Dプレゼンテーション」を、そしてショールーム・小売店向けには「3Dデジタルサイネージ」などを提案。また、CEATEC会場と都心のパナソニック・オフィスとを結んだ3D映像コミュニケーションの実演などを実施し、3Dの新たな可能性をアピールした。

 

パナソニックの「3D映像コミュニケーション」 販売店向け「3Dデジタルサイネージ」
▲パナソニックの「3D映像コミュニケーション」
▲販売店向け「3Dデジタルサイネージ」

 一方、シャープは富士フイルムとコラボレーションし、3Dデジタルカメラを使った大画面3D静止画の世界を披露。IrSS(高速赤外線通信)による簡単かつ高速な使い勝手をアピールした。また、ヤフーやひかりTVなどとも連携し、映画やゲーム以外の新たな3Dコンテンツを紹介した。

 巨大な画面を駆使し、3D映像のリアル感をストレートに訴求したのがソニーや三菱だ。ソニーは横幅21.7mという超大型3D対応LEDディスプレイをブース中央に設置。来場者の目を釘付けにした。

 これは技術参考展示であり、詳細は明らかにされていないが、ユニットを組み合わせることで画面サイズを自在に設定することが可能だという。デモ映像として流されたグランドキャニオンの3D映像は、大きさといい、画質といい、あたかもその場に居合わせているかのような、リアル感の高いものだった。

 また三菱も最大120インチ以上の投写が可能な3Dホームシアタープロジェクターを参考出展。独自の反射型液晶パネルによる高精細な画質が、映像のリアル感を一際高めていた。

ソニーは横幅21.7mの巨大LEDディスプレイで、3D映像ならではのリアリティを徹底訴求
▲ソニーは横幅21.7mの巨大LEDディスプレイで、3D映像ならではのリアリティを徹底訴求

 


「グラスレス3Dテレビ」登場

 さて、CEATECといえば毎年、各社が新製品をお披露目することでも注目される。今年一番の話題は、東芝のグラスレス3Dテレビだろう。

 3Dテレビについては「メガネが煩わしい」という声があることも事実。そのため、各社がグラスレスの開発を進めているが、東芝はいち早く商品化に成功。「グラスレス3DレグザGL1シリーズ」と命名し、CEATEC開幕前日に発表会を行なった。

 発表したのは20V型と12V型の2機種。パーソナルモデルであるが、他にもブース内には56V型の大画面モデルを参考出展。今後の可能性を大きくアピールした。

 現状ではいずれもフルハイビジョン画質ではないが、一部の3Dパソコンのように真正面からの視聴に限定していない。斜め方向からでも3D映像を楽しめることが、大きな技術進化である。

 また、シャープや日立も秋のニューモデルを、CETEC会場で大々的に展示した。

 シャープはアクオス・クアトロン3Dの新製品LBシリーズをアピールした。46V型と52V型の2モデルで、いずれもブルーレイ3D対応BDレコーダーを内蔵。内蔵レコーダーはBDXL規格に対応しており、最長87時間のハイビジョン録画が可能である。

 日立は3D液晶テレビや3Dプロジェクターを参考出品する一方で、WoooのニューモデルZP05シリーズを披露。42V型と37V型の2機種で、3D対応こそ見送られたが、独自開発した「スリムブロック型LEDバックライト」を搭載している。

 バックライトの精緻なエリア制御による高画質と、優れた低消費電力が特長だ。もちろんWoooの代名詞である内蔵HDDも500GBと大容量だ。8倍録画機能により、最長400時間の録画が可能である。

 2010年のテレビ需要は、エコポイントの追い風もあり「過去最高の2000万台」といわれるほど活況を呈している。だが、メーカー各社はそれに甘んじることなく、次なる技術やソリューションの開発に余念がない。CEATEC2010は、そのことをはっきりと示す展示内容であった。

 

富士フイルムやヤフーなどと共同で新たな3Dコンテンツを提案したシャープ 富士フイルムやヤフーなどと共同で新たな3Dコンテンツを提案したシャープ
▲富士フイルムやヤフーなどと共同で新たな3Dコンテンツを提案したシャープ▲

 

独自開発のバックライトシステムである「スリムブロック型LED」を搭載した日立WoooZP05シリーズ 120インチ以上の大画面に投写できる三菱の3D対応ホームシアタープロジェクター(参考出展)
▲独自開発のバックライトシステムである「スリムブロック型LED」を搭載した日立WoooZP05シリーズ
▲120インチ以上の大画面に投写できる三菱の3D対応ホームシアタープロジェクター(参考出展)

 

3Dの新たな切り口「グラスレス」を打ち出した東芝。参考出展された56V型 3Dの新たな切り口「グラスレス」を打ち出した東芝。参考出展された12月下旬から発売開始される20V型
▲3Dの新たな切り口「グラスレス」を打ち出した東芝。▲
参考出展された56V型(写真左)と12月下旬から発売開始される20V型(写真右)

 

 

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