ビジネスに役立つ情報サイト。 ヤマダ電機法人営業部と連動し、中小企業に役立つ経営情報やIT情報を発信します。

RSSfeed

2008.08.20 (シャニム24号掲載)

「竹フローリング」普及で森林伐採の抑制に挑む元機長

buisiness challenger

㈱竹資源開発
田中一男会長

「竹フローリング」を普及促進!
森林伐採の抑制に挑む元機長

business-challenger1.jpg

地球温暖化が進んでいます。二酸化炭素濃度が高くなり、確実に地球環境は悪化していると思われます。そのような報道に接するとき、私は一種の後ろめ たさを感じるのです。
私は昭和36年から平成11年までの38年間、ひたすら空を飛び続けた元パイロットです。
平成7年には2万飛行時間を達成し、定年退職時には2万2千飛行時間を記録しました。その間、運輸大臣表彰をはじめ、無事故機長表彰などもいただきまし た。現役機長時代は、その日その日の安全飛行に専念していましたので、一種の専門バカといいましょうか、世の中の仕組みや、環境問題にはとんと疎い生活を 送っていました。

38年間にわたり日本国中を空から眺める仕事にかかわっていたわけですが、いつも感じていたのは「日本は豊かな緑に覆われた美しい国土だ」との思い でした。
ヨーロッパからアフリカ、中近東、インド大陸上空を飛びますと、広大な土地の大部分で、赤茶けた荒野や砂漠が広がっているのです。日本と比べると緑が少な いのが大変気になります。これが本当の地球の姿だと思いました。

竹は無尽蔵なエコ資源

business-challenger3.jpg

飛行機をおりて、現役時代を振り返るとき、地球環境に対して大きな負荷をかける仕事にかかわっていたことに気がつきました。大型ジェット機は1万 メートルの高空を大量の燃料を消費しながら飛行するので、大量の二酸化炭素を排出するのです。二酸化炭素を浄化するには、緑の森林が必要なのですが、森林 伐採が続いています。

定年退職後、自由になった時間をボランティア活動に励みたいとの思いから、東南アジアに植林をするNGOに参加し、環境問題に関心を持つようになり ました。
しかし、植林は苗木を植えてから木材として利用できるまでに、40〜50年かかります。その間にも大量の森林が伐採され、地球環境は確実に悪化すると思う のです。

「植林事業も大切だが、なんとか森林伐採を抑制できないものか」と考えていたとき、めぐり合ったのが「竹資源開発」という零細企業でした。当時の経 営者が熱く語っていたのが「竹は3年で生長します。5年もすると立派に建材として木材に勝る部材として活用できます。竹は無尽蔵なエコ資源です」との説明 でした。私は素人ながら、このコンセプトにおおいに共鳴して、この会社に投資し、ついには経営を引き受けることになったのです。

持ち前の好奇心で竹の効用を勉強して、森林伐採を抑制する一助として、竹を木材の代替品として普及させることができないか。農林省や国土交通省住宅 局へ直接出向き、指導を受けるだけではなく、日本竹協会という組織にも加入。中国を訪問して竹資源事情を視察しました。
竹の有効利用について、様々なアイディアを考えました。竹の繊維で紙ができないかと製紙会社にアイディアを持ち込みましたが、既に製品化されていました。

竹を飼料化できないかと、ある大学の農学部教授に相談してみました。
「竹の繊維は堅いのでそのままでは家畜は消化できないが、発酵させれば、牛などの反すう動物の飼料になるかもしれない。もし成功すれば地球の食糧事情は好 転する。現在、穀物の収穫量の大部分が家畜の飼料にまわっているので、この穀物を人間の食料に回せれば世界の食糧危機は回避できる。すばらしいアイディア だ」との助言を得ました。しかし、零細企業には製品開発費用の負担は荷が重すぎて断念しました。

[ 写真 ] 航空機キャプテン時代の田中一男会長

人 にも優しい竹フローロング

自分の能力としては、木材の代替品として「竹フローリング」が最も効果的との結論に達しました。竹フローリングを主力商品にしようと決心し、情報を 集めましたが、国産化するにはコストがかかり過ぎて商品化は無理と思われ、中国の竹製品を輸入することにしました。
そして竹フローリングの完成度と施工要領の確立に努力し「置く竹」という商標登録も済ませました。

竹は地球環境にも優しく、しかも、人の健康にも優しいエコ資源なのです。
現代ではアトピー性皮膚炎などアレルギーに悩む家族が多いのです。その原因の1つとしてはっきりしていることはダニのアレルギーです。実験によると、無菌 のマウスをダニが生息する環境で飼育すると100%アレルギー抗原ができるとのこと。ダニの死骸や糞はカーペットなどにたまります。これが乾燥してハウス ダストとなり、アレルギー抗原となって体内に蓄積されます。

建築コストを抑えるため、リビングにはコンパネ(耐水ベニヤ板)にカーペットを貼り付ける工法が流行したことが、現代のアトピー性皮膚炎の多発に大 いに関係があると思われます。
カーペットは家ダニ繁殖の巣ですから、乳幼児期からカーペットの上で生活してきた日本人は、少なからずアレルギー抗原を蓄積しているといえます。カーペッ トをやめ、ダニが住めない竹フローリングへの改修が注目されているわけです。

business-challenger2.jpg

しかし、日本の建築業界は竹フローリングを積極的に採用する状況にはありません。理由は、竹フローリングは無垢材のため温度・湿度の変化により伸縮 が生じ、施工に難しい面があること。そして、新建材と比べて商品としての利幅が少なく、建築業者としては魅力が少ない建材と思われていることなどです。

竹が木材の代替品としてもっと有効に活用されると、その分、森林伐採が抑制されます。そうなれば地球が助かります。
初対面の方からお仕事はと聞か
れたら、私は臆することなく「地球を救う事業をやっています」と答えています。竹が木材の代替品として普及すれば、ささやかですが地球を救うことにつなが ると信じて竹資源開発は活動しています。

[ 写真 ] 「竹フローリング」の施工例

新 たなビジネスにもチャレンジ

business-challenger4.jpg

さらに今、新しいビジネスにも挑戦しています。
地球の将来も気になりますが、人の健康問題にも大変関心が高くなりました。今年4月から特定健康診断の受診が義務づけられて、自分の健康状態を気にする人 が増えています。特に団塊の世代の男女は、健康管理、アンチエイジング、美容、メタボリック対策に関心が高いようです。

新しい健康ビジネスが次のターゲットです。放射線ホルミシスと遠赤外線低温サウナを組み合わせることで、細胞内の新陳代謝が活発になり、自然治癒力 の活性化を高め、病気にかかりにくくしたり、老化を抑えて若々しい体を保つなどの効果が期待できる製品の普及を図っています。

放射線ホルミシス効果とは耳新しい概念でしょうが、地球上の生物は、自然放射線の中で進化してきました。あらゆる生物は微弱な放射線に対して免疫機 能をもっていると考えられています。
鳥取県の三朝温泉、山梨県の増富温泉、秋田県の玉川温泉などはラドン温泉としてよく知られ、「難病を治す奇跡の温泉」などとしてマスメディアでも紹介され ています。ラドン温泉とは、ラジウム鉱石が自然崩壊することにより発生する微弱な放射線を利用する健康入浴法のこと。
この健康入浴法を家庭で気軽に実行できる製品を開発しました。そして、現代人の健康への不安を幾らかでも軽減できて、健康な人々が増えれば、やり甲斐のあ るビジネスであろうと思っています。

(文・竹資源開発 田中一男)

[ 写真 ] 放射線ホルミシスと遠赤外線低温サウナを組み合わせた新商品

㈱竹資源開発
設立:2003年7月
事業内容:エコ資源として、成長が早い竹を原料とする健康建材の製造販売
本社:神奈川県鎌倉市岡本二丁目2番地1号
連絡先:TEL 0467-45-0205/E-mail info@takesigen.com
URL:http://www.takesigen.com/

<<  記事一覧に戻る

関連記事がありません。

コメント

コメントはありません

コメント