実体験レポート業務用パソコンの「Windows 10」
アップグレードすべきか、否か!?

シャニム編集部では昨年、5台の業務用パソコンでWindows 10へのアップグレードを試みた。
結果は3台が成功、2台が断念。Windows 10が次期OSの主力となることは間違いない。
だが、現段階で企業が使う業務用パソコンは、アップグレードするべきか。それとも待つべきなのだろうか!?

進化したセキュリティ機能

2015年7月からリリースが開始されたWindows 10。
当初1年間はWindows 7や8.1からの無償アップグレードが可能ということで、すでに使い始めているユーザーも多いことだろう。
メーカー製パソコンも2015年秋冬モデルからはWindows 10搭載モデルが主流となっており、今後、それほどの期間を経ずしてOSの主力となることは確かである。

しかしながら、企業の業務用パソコンとして考えた場合、現段階でWindows 10へのシフトをためらうユーザーは少なくないようだ。
特に既存パソコンでWindows 7を使用している場合、特段の不便を感じていなければ、無償といえども無理に新たなOSへと切り替える必要性は、あまり感じられないだろう。

そこで、まずはWindows 10のメリットを、企業ユースに絞ってまとめてみたい。
一番のメリットは「セキュリティの強化」である。
2016年からスタートしたマイナンバー制度への対応も含めて、企業のパソコンセキュリティには、一層の強化が求められている。

Windows 10はそうした時代の要請に着実に応えており、この点ではWindows 7や8.1を大きく上回っている。特に新たに搭載された「Windows Hello」は指紋や顔の識別などでサインインできる生体認証機能。既存パソコンで使う場合には指紋認証リーダーなどのデバイスが必要だが、実勢価格は数千円程度。セキュリティ強化のための投資としてはリーズナブルだろう。

しかも、Windows 10が特筆できる点は、「Windows 7と同等の操作性」であること。Windows 10は「デスクトップ」と「タブレットモード」の2つの基本操作画面を持っており、デスクトップ画面では、ほぼ従来通りの操作が可能だ。

Windows 8ではカットされていた「スタートボタン」が復活したことも、Windows 7ユーザーには朗報だろう。
操作性がまったく同じというわけではないが、慣れるのにそれほどの時間は必要ないはず。
電源のオン・オフやパソコンの各種設定変更、搭載アプリの一覧確認などに素早く対応可能である。

デメリットの認識も重要

「仮想デスクトップ」もビジネスユースでは有効だろう。これは1台のディスプレイに複数のデスクトップ画面を作成して操作できるもの。
例えば、デスクトップ1ではWordを使ってレポートを作成しつつ、デスクトップ2で画像編集を行うなどの並行作業が、各ウィンドウの切り替えや表示サイズ調整なしに実行できる。
作業効率が大幅にアップするはずだ。

また、「Windowsストアアプリ」も今後は拡充が期待でき、有効活用できそうだ。
Windows 10用のアプリはまだ種類が少ないものの、これは時間が解決するだろう。
Windowsの場合、その特性からビジネスアプリの充実が期待できる。
起動が速く、気軽に使えるストアアプリは、作業の効率性を高めてくれるはずだ。

その一方でデメリットもある。特に現段階での大きな課題は「Windows 10非対応のソフトやドライバーがある」こと。
その多くはいずれ時間が解決するはずであるが、今現在ビジネスで活用しているソフトや周辺機器が使えなくなるのは大きなネック。
基本的には対応可能になるまで、アップグレードを待つべきだろう。

「DVD再生が標準ではない」ことも、ユーザーには負担だろう。
これはWindows 10へのアップグレードを行った場合、Windows Media Centerが削除されるからだ。
再生機能を復活するにはWindows Update経由で「Windows DVDプレーヤー」を入手する必要がある(無償)。

他にも「サイドバーガジェット」や「Windowsフォトビューアー」などが使えないことも、不便に感じるかもしれない。
代替の機能やアプリに慣れるまでは、ある程度の時間が必要になるからである。
業務用パソコンにおけるWindows 10へのアップグレードは、メリットとデメリットを踏まえた上で慎重に判断すべきだろう。

アップグレード後であっても、1カ月以内であれば元のOSに戻すことは可能だ。だが、OSの入れ替えに要する時間は、数時間かかることもザラ。
やはり慎重な判断が必要だろう。

編集部のアップグレード体験記

シャニム編集部でも昨年、5台のパソコンでアップグレードを試みた。その結果、2台のパソコンは数度のトライアルの後にWindows 10への移行を断念。
Windows 7のままで使い続けることとした。

断念した2台はパナソニックとNECのノートPC。いずれもインストールの最中にエラーが表示され、そこから先に進めないという症状だった。
メーカーサイトで確認したところ、そのメーカー固有の何らかのドライバーがネックとなっているもようで、その対策も詳述されてはいた。
だがPCへの造詣が深いとはいえない編集部では、結局アップグレードを断念した次第。

アップグレードに成功した3台のOS内訳は、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1udが各1台ずつ。
最もスムーズだったのは8.1ud機だが、7機もことの他スムーズだった。これはツクモ製のショップメイドPCだったため、余計なドライバー類が入っていないことが要因と思われる。
また8機は、ストアからのWindows 10のダウンロードでは、何度やってもエラーが表示された。

そこでブラウザーを使いマイクロソフトのホームページからのダウンロードに変更したところ、一発でアップグレードに成功した。
これらの事象はシャニム編集部が体験したというだけであり、他者も必ずそうなるということではない。
だが、アップグレードを試みるのであれば、やはりそれなりの注意や覚悟が必要だろう。

実際、WEB上にはアップグレードに関する質問や疑問が無数に上げられており、アップグレード後のトラブル相談も相当数にのぼっている。
特にWindows 7からのものが多いようだ。
ちなみに編集部でアップグレードに成功した3台のマシンは現状、特にトラブルはない。
複合機のドライバーやネットワーク接続などもスムーズである。

ただし、この3台はサブ機や個人所有のマシンであり、編集作業用のメインパソコンと経理用パソコンは当面、Windows 7を継続することとした。
その理由は両機とも使用頻度の多いソフトが、現状ではWindows 10非対応であること。
そして「まずはサブ機で様子をみたい」と考えているからでもある。
特に経理用パソコンは慎重にならざるを得ない。

使用している経理ソフトのWindows 10対応は、2016年4月からとアナウンスされている。
だが、Windows 7からのアップグレード機で問題がないのかについては、現状はまったくの未知数である。
Windows 10が次の主力OSになることは間違いない。使いやすさや、セキュリティなどの信頼性に優れることは確かだからだ。
社内のIT機器を新規に入れ替えるということであれば、悩む必要はまずないだろう。

だが、アップグレードについては、現状では慎重を期したい。
業務への影響が少ないマシンから徐々にという流れが、現状では最も低リスクで、しかも新OSの操作に慣れるための最適手法といえるように思う。

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