オフィス機器「基礎講座」今さら聞けない!?
オフィス機器「基礎講座」

ビジネスプリンター

電子写真方式は高速&高品質が特徴
コスト削減に優れたインクジェット

ビジネスプリンターとは、業務での使用を前提に、プリントスピードや快適性、耐久性、印字品質などを追求したもの。まず、搭載されているコア機能により、「単機能プリンター(シングル機)」と「複合機プリンター」に大きくカテゴライズされることは周知だろう(表1)。

ページプリンターやPostScriptプリンターといったように印刷動作やデータの内部処理方法など、ビジネスプリンターは着目するポイントによりさまざまに分類されるが、最も代表的な分け方は印字方式である。

これは、同方式の違いによる分類において最も特徴差が表れることが理由だ。主なタイプは表2の通り。

「電子写真方式」は、いわゆるレーザーやLEDをプリントヘッドに採用した技術だ。ビジネスプリンターで主流の方式である。

「インクジェット方式」は、もともとコンシューマー機で用いられた技術で、一部業務向けモデルにも採用されていたがラインアップが少なく認知度も低かった。それが数年前にインクジェット方式を採用した業務向けA3複合機が登場したことをきっかけに、SOHOや小規模事業者を中心に需要が急拡大した。

ここ数年で業務向けに大きく進化してラインアップが充実。「ビジネスインクジェット」という新しいカテゴリーとして定着している。

また、「ドットインパクトプリンター」は帳票などの複写用紙へのプリント用途、「昇華型プリンター」は写真印刷など限られた用途で用いられている。そこで、以下ではビジネスで主流の電子写真(レーザー/LED)方式とビジネスインクジェット方式について、仕組みや特徴を詳しく見ていきたい(表3)。

<表1:コア機能によるカテゴライズと、その概要>

印字タイプ 概要
単機能プリンター コア機能として印刷だけに特化したタイプ。シングル機ともいう。ビジネスプリンターといった場合、単機能プリンターを指す場合もある。プリント機能に特化しているので、出力が速い機種が多く、単体機能なのでコンパクト設置が可能だ。
複合機プリンター(フル機能タイプ) プリンター/コピー/スキャナー/ファクスのコア機能すべてを1台に集約したタイプ。ビジネス複合機ともいう。1台でドキュメント活用に必要な機能が集約されているので、専用機をそれぞれ使うよりも設置スペースを削減でき、最近はクラウドを用いて各コア機能を連携させるなど多機能化が進む。
複合機プリンター(FAX非搭載タイプ) コア機能のうち、ファクスを搭載していないタイプ。すでにファクスを持っているオフィスなどで導入されている。センターマシンのサブ機としてのニーズも高く、スペックを抑えて導入しやすい価格帯が実現されているモデルも多い。

<表2:印刷方式の違いによるビジネスプリンターの種類と概要>

種類 基本的な仕組みと特徴
電子写真方式プリンター プリントヘッドにレーザー方式やLED方式を採用したタイプ。帯電した感光ドラムにレーザーやLEDの光を当てて像を形成し、ドラムに付着させたトナーを用紙に転写して印刷する仕組み。ビジネスプリンターで主流の方式である。
インクジェットプリンター 圧力や熱を加えることで微粒子化したインクを、プリントヘッドから用紙にダイレクト噴射して印刷する仕組み。噴き付ける方式やインクの種類は、メーカーなどによりさまざまなものが採用されている。コンシューマー機と区別するため、業務向けはビジネスインクジェットとも呼ばれる。
ドットインパクトプリンター 縦横に並んだピンが搭載されたプリントヘッドをインクリボンに叩き付けて、その圧力で用紙に印刷する仕組み。複写用紙(カーボン紙)への印字が必要な伝票など、一部の業務用途で限定的に使われている。
昇華型プリンター インクリボンやフィルムに塗られた固形インクに熱を加えて気化(昇華)させ、それをプリントヘッドにより用紙に吹き付けて印刷する仕組み。気化させるインク量により濃淡の階調表現が可能だが、印刷コストが高い。

<表3:ビジネスプリンターの主要印字方式のポイント別特徴>

レーザー方式 LED方式 ビジネスインクジェット方式
印刷速度 連続印刷が速く、枚数の多い印刷原稿も快適に出力できる。機構上、スリープモードからジョブ指示をかけた場合、リカバリータイムが必要となるため最初の1枚目の出力に少し時間がかかる。 基本的にレーザー方式と同じく、連続印刷に強い。さらに機構上、レーザーよりも高速化しやすい。スリープモードからジョブ指示をかけた場合に、最初の1枚目に少し時間がかかる。 レーザーやLEDのようなリカバリータイムが不要なので、最初の1枚目が速い。高速出力は発展途上だが、機構などが改良され大量印刷が快適なモデルも登場しつつある。
印刷品質 シャープな黒文字表現など普通紙への印刷品質に優れるが、一部のコート紙に限定されるなど対応する用紙種類が少ない。 用紙へ描画するスポット径がレーザーよりも小さく、用紙の端も中央も同じようにシャープに印字できる高品質が特徴。対応用紙は、普通紙以外コート紙などに限定される。 黒文字のシャープさではレーザーとLEDに譲るが、普通紙から専用紙まで幅広い用紙の種類に対応し、フォト専用紙での写真品質に優れる。
ランニングコスト 印刷コストは、インクジェットに比べてやや高め。また、電力消費量も比較的大きく、A3大型複合機などでは契約電力に注意が必要なケースもある。 レーザーと同じく、印刷コストはインクジェットに比べてやや高め。電力消費量も比較的大きく、A3大型複合機などでは契約電力に注意が必要なケースもある。 インクジェット方式の特性上、印刷コストと電力消費量とも経済的。A3複合機でも消費電力は数十ワット程度である。
給紙容量 標準給紙量は250~500枚程度、オプションの給紙カセットが用意されており、大量収納に対応するモデルが多い。 標準給紙量は250~500枚程度、オプションの給紙カセットが用意されており、大量収納に対応するモデルが多い。 標準給紙容量はレーザーやLED方式と同等だが、増設用給紙カセットが用意されている機種は限定されている。
耐久性 大量出力やフル稼働にも耐えうる耐久性を備えており、信頼性や安心感が高い。 機構がシンプル設計なので故障しにくいといわれており、耐久性については申し分ない。 耐久枚数は総じてレーザーの半分程度。コンシューマー向けから発展しただけに、材質や機構的に改良段階。

レーザー方式の特徴

電子写真方式とは、帯電した感光ドラムに光を当て(露光)て文字や図などの像を形成し、さらに付着させたトナーにより現像を行い用紙に転写する方式だ(図)。

光を当てるパーツはプリントヘッドなどとよばれ、この部分にレーザーを採用した方式がレーザープリンターである。1つのレーザー光線に対して、ポリゴンミラーを回転させながら像を形成して露光を行う。

そのメリットは、連続印刷が速くて印字品質に優れていること。カラー機ではタンデム方式と呼ばれるCMYK4色を同時に用紙へ転写できる構造(図の機構を4色並列に設置)との組み合わせにより、高速印刷が実現されている。

ただし、少数枚プリントには弱い面がある。というのも機構上、転写したトナーを用紙に定着させるために熱を必要とする。このため、ファーストプリントタイム(ジョブ指示から1枚目の出力までにかかる時間)が速くとも、スリープなどの節電状態からでは予熱の時間(リカバリータイム)だけ1枚目の出力が遅くなるからだ。

使用する熱量が多いため消費電力が大きくなりやすいこともデメリットといえる。設計の工夫や節電機能などにより省電力化されてはいるが、大型A3機などでは最大時1500W近くになることもあり、オフィスの電力環境次第では契約アンペアを見直した方がよいケースもある。

LED方式の特徴

プリントヘッドの光を当てるパーツに発光ダイオードを搭載したタイプがLED方式だ。電子写真方式なので、構造や長短所などは基本的にレーザーと同じだが、ヘッド部と露光方法に違いがあり、これがLEDならではのメリットになっている。

LED方式では感光ドラムの横幅と同じ長さのプリントヘッドが採用されており、ここに印刷の1ドットに対応する発光ダイオードが幅いっぱいに並ぶ構造を持つ。複数の発光点で露光できるので印刷が速い。さらにLEDはレーザーよりもスポット径が小さいこともあって、用紙の端までシャープな描画を可能とする。

また、設計がシンプルなので、故障しにくく、小型化しやすいといったこともLED方式のメリットだ。

ビジネスインクジェットの特徴

業務向けに設計開発されたとはいえ、ビジネスインクジェットの基本的なプリント機構はコンシューマーモデルと同じ。インクを噴射しながらプリントヘッドを左右方向に可動させて印刷する仕組みである。

注目されているメリットは、印刷費や消費電力などのランニングコストの安さ。例えば、カラー印刷は電子写真方式の半分から3分の1程度。さらに最近では、カートリッジではなくタンク形式でインクを補充するモデルが登場し、圧倒的な低印刷コストが実現されている。

熱を使わないという機構上の優位性から、最大時でも消費電力は数十ワット程度に抑えられる。リカバリーの時間が不要なため、1枚目の出力はほぼファーストプリントタイムのスペック通りに実現される。

ただし、連続印刷や画質などには改良の余地が残る。A4ページ幅を一気に印刷する技術を採用した高速インクジェット機もあるが、大量プリントの快適性は電子写真方式に譲る。

画質は、フォト専用紙を用いた鮮やかな発色などに優れる。顔料系インクの採用で印字のにじみなどが解消されたとはいえ、文字のシャープさなどはレーザーやLEDに分がある状況だ。顔料系インクは耐候性に優れ経年劣化の影響が少なく数十年の保存にも耐えられるだけに、さらなる品質向上が待たれる。

<図:電子写真方式プリンターの機構イメージ(モノクロプリンター)>

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新登場! シンプルタイプのCOREFIDO3対応機
COREFIDO MC843dnwv

●ファクス以外の3機能を集約

コア機能は、ファクスを非搭載とし、プリント/コピー/スキャナーに絞ったシンプルモデル。
快適な基本性能や機能をそのままに低価格化し、レーザー機では経済的なランニングコストが実現されている。幅広い業種や業務、用途にプリンター感覚で気軽に導入することが可能だ。

●セルフメンテでダウンタイムを削減

機器の操作やメンテナンスを分かりやすくナビゲートする「メンテナンスバリアフリー設計」に加え、同社のクラウドサーバー経由で提供される「クラウドメンテナンスプラットフォーム」に対応。保守員に頼ることなく現場のユーザー自身で対処できるので、ダウンタイムを大幅に削減できる。

●5年間の長期無償保証*1

大好評を博している5年間の長期無償保証サービスにも対応。導入から5年間は、故障を無償で修理する「5年間無償保証」とメンテナンス品が寿命を迎えた場合に無償交換してくれる「メンテナンス品5年間無償提供」の2つの保証が適用される。負担の大きい保守料の削減につながる。
*1:消耗品(トナーカートリッジ/イメージドラム)の費用とその交換工賃(出張費含む)は保証期間内でもユーザー負担。メンテナンス品の交換作業はユーザーが行い、交換作業を依頼する場合の工賃(出張費含む)はユーザー負担となる。また、保証の適用を受けるにはユーザー登録と、OKIデータ指定の消耗品を特定期間継続して使用することが必要
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機能を強化!モバイル端末5台同時接続が可能
Satera MF249dw

●有線LANとモバイルの同時接続

普及クラスで人気が高いSateraのA4モノクロ複合機の最新モデルだ。アクセスポイントがなくとも、最大5台までの同時接続によりスマートデバイスからダイレクト印刷できる。
有線LANを利用しながらでも同時にダイレクト接続できる他、無線LAN併用時(自動切替)にも対応する。

●スキャンが便利な「SEND Lite」を搭載

同社の普及クラスA4モノクロ機では初めて「SEND Lite」機能を搭載した。スキャンの際、原稿のセットから読み取り指示、保存先の指定まで一連の操作を、パソコンを介することなく行える。
電子化したファイルの共有フォルダ保存やEメール転送、受信ファクスの自動転送などが簡単だ。

●ファクス機能を強化

Sateraの複合機シリーズとしては初めて「見るだけFAX」機能が搭載され、受信ファクスをパソコンやモバイル端末でプレビューして不要ファクスの削除が可能。
例えば、印刷の必要がないファクスを1日に5枚受け取った場合、年間で7200円ものコスト削減(同社試算)となる。
商品スペックなどの情報はこちら

クラウド連携により受信ファクスの共有を実現!
ブラザー PRIVIO MFC-J6973CDW

●コア機能はA3原稿にフル対応

「狭い場所で高い生産性を発揮する」という同社のプリンター開発コンセプトを具現化した省スペースなカラー複合機。
レーザーなどの電子写真方式に比べて圧倒的にコンパクトな筐体ながら、プリント/コピー/スキャナー/ファクスのすべてのコア機能がA3サイズに対応している。

●快適な操作性と低ランニングコスト

ストレスなく使えるスペックを備え、特にファーストプリントはカラー約9.5秒と快適。
インクタンクには標準タイプの2倍(ブラックは4倍)となる大容量カートリッジを採用し、印刷時のインク消費効率の改良とあいまって印刷コストが経済的だ。耐久枚数は10万枚と、安心してビジネスで使える。

●多彩な便利機能を搭載

受信ファクスを社内外で共有できる「ファクスtoクラウド転送」やスキャンデータをオンラインストレージへダイレクト送信できる機能など、クラウドやモバイル端末との連携が充実。
手差しトレイで大型封筒や厚紙にも印刷できるなど、幅広いビジネスシーンで役立つ。
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カラー1枚0.8円! 経済性抜群のエコタンク搭載機
エプソン EW-M660FT

●印刷コストを気にせずプリント

本体購入時に、約1万1300ページ(モノクロなら約1万1000ページ)をプリントできる大容量インクを同梱。A4カラー文書を月間300ページ印刷した場合、約2年にわたってインクを追加購入せずに使い続けられる。
大容量ボトルによる補充が、インク交換の手間や資源消費の削減につながる。

●超経済的な印刷コスト

もちろん、インクボトルの追加購入も可能だ。一度の交換でカラー約6500ページ、モノクロ約6000ページを印刷できる大容量ボトルで、1枚当たりの印刷コストはカラー約0.8円/モノクロ約0.4円を実現。
一般的なインクジェット機と比べても、断然お得。費用を気にせず使える。

●便利なスマートデバイス連携に対応

コア機能はプリント/コピー/ファクス/スキャナーを備え、複合機として使いやすい。無線LANも標準搭載し、モバイル端末やクラウド機能との連携も充実。iOSやAndroid端末からのダイレクト印刷などを可能とする同社の専用アプリ「Epson iPrint」は多機能で利便性が高いと評判だ。
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