オフィス機器「基礎講座」今さら聞けない!?
オフィス機器「基礎講座」

ビジネスソフト

パッケージ版や永続版はもう古い!?
POSAやサブスクリプションが増加

業務で使う市販のビジネスソフトには、セキュリティや会計、画像編集といった用途や機能による分け方以外に、①購入形態や②契約タイプなどの視点で分類される。

まず、①購入形態とはソフトの買い方による種類のことで、主に「パッケージ製品」「POSA(Point of Sales Activation)カード」「ライセンス購入」などがある。

パッケージ製品とは、CDやDVDなどにプログラムを記録したインストールメディアとマニュアルが、箱などに包装(パッケージ)されたタイプだ。購入後、インストールメディアをパソコンにセットしてプログラムを読み込み、シリアル番号*1を入力することで使用可能となる。

市販ソフトの黎明期から続く販売形態で、今でも主流のスタイルといえる。店頭で購入してすぐに使えることや、インストールメディアが手元に残る安心感などがメリットだが、導入本数が増えるほど邪魔になりソフト資産の管理負担なども大きくなる。


*1ソフトウエアの違法コピーを防ぐため、製品ごとに割り当てられた識別番号。インストール時以外、サポートやアップグレード時などにも必要となる。プロダクトキーともいう

増えるPOSAカード方式

そうした中、この1~2年で登場してきた購入スタイルが「POSAカード」だ。

スクラッチ型のカードで、購入時にPOSレジでカードのバーコードを読み込むと、製品として有効化(アクティベーション)される。プログラムはインターネット経由でパソコンにインストールし、カード裏面の銀色部分を削ると分かるプロダクトキー(またはライセンスキー)の入力により、製品の全機能が使えるようになる。

パッケージ版と同じく購入後すぐに使用でき、メディアやマニュアル管理が不要といったメリットを持つ。

ライセンス購入は、ソフトの使用許諾権(ライセンス)を購入するという考え方。購入したライセンス数量を上限にソフトを使うことができ、後から本数の追加も可能だ。

パッケージ製品よりも1ソフト当たりの価格が安くなることが多く、マスターメディアとライセンス証書、マニュアルを1組だけ保管しておけばよいので、ソフトウエア資産の管理負担を大幅に軽減できる。また、インストールからライセンス管理、マニュアルなどをオンラインで完結できるスタイルも増えてきた。

もともと大量のソフトを導入する法人向けだが、メーカーによっては数ライセンスから購入できるプランも用意されており、小規模事業者なども十分に導入を検討できるだろう。

サービスの契約スタイル

一方、②契約タイプの分類には「永続ライセンス」と「サブスクリプション」がある。

永続ライセンスとはユーザーによる買い切り型で、前述のパッケージ製品などが相当する。コストを負担するのは最初の購入時だけだが、アップグレードなどは有償となる。

これに対して、月や年単位などの期限付きで使用権を購入する契約スタイルがサブスクリプション型。一定期間だけ、ソフトウエアをレンタルする感覚だ。

メリットは、契約期間内であれば日々追加される機能などのマイナーチェンジは即座に反映され、バージョンアップ時も無償アップグレード対応なので、追加費用なしに最新機能を使えることや、資産計上の必要がなく全額を経費処理できることなど。短期プロジェクトで一定期間だけ使うといった場合にも利便性が高い。

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クラッチ型のPOSAカード。サブスクリプション型の大多数や一部の永続版などが、このスタイルで提供されている   プロダクトキーは、スクラッチ部分に隠されて記載されている