スマホ画面を机上に投写&タッチ操作カシオ「超単焦点プロジェクター」

家電IT業界の変遷を痛感

いよいよ始まった「CES 2017」。今回が50周年の記念開催とのことですが、ロゴに“50YEARS”と入っている位で、イベントとしては例年との違いは取り立ててなし。いつも通りのCES。

CESは、LVCC(ラスベガス・コンベンションセンター)をはじめベネチアンホテルやマンダレイベイなど複数の巨大会場に分かれて開催されるため、1日ですべてを見るのは不可能。そのため初日は毎年、LVCCのセントラルホール(他に北館と南館)を中心に取材を進めています。ここは大手家電&ITメーカーのブースが中心で、まずは2017年の大きなトレンドをしっかりと把握できるからです。

午前中は取り急ぎセントラルホールを駆け足でひと回り。例年と明らかに違うことは日本メーカーブースの減少ぶりです。ざっと見てもパナソニック、ソニー、カシオ、そしてキヤノン、ニコンといったところ。常連だった東芝やシャープは、今回は出展見送り。数年前には日立や三菱なども出展していただけに、日本人としては寂しい限り。

反対にセントラルホールで元気なのがサムスン、LGの韓国メーカー。そしてTCLやハイアールなどの中国メーカーの隆盛ぶりもすさまじい。各社今年は有機ELテレビや8K液晶テレビ以外にも、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの家電にも力を入れており、少し前まで日本メーカーの専売特許ともいえた“総合家電メーカー”として大きくアピールしています。

また、3~4年前には数坪しかなかったGoProのブースが、今年はかなり大規模化。展示品もアクションカメラ以外に、ドローンやVRゴーグルなど多彩になってきており、家電IT業界におけるここ数年の主役の入れ替わりを、まざまざと実感させられました。

カシオ「超単焦点プロジェクター」

そんな中、日本メーカーのブースで非常に気になった製品が、カシオの「超単焦点プロジェクター」です。同社のプロジェクターは“ランプフリー”を売り物に、小型モデルを多数展開。独自のポジションを築いています。

そしてCES2017でプロトタイプとして発表した超単焦点プロジェクターは、スマホの画面をテーブル上に投写できる一段とコンパクトなモデル。しかもセンサーで指の動きを感知できるため、投写画面をタッチ操作可能という、なかなかの優れモノです。

カシオのブース関係者の話では「スマホを家族や仲間と一緒に楽しむために最適のモデル」とのこと。スマホ画面をみんなで楽しむというコンセプトは、なかなかのアイデアといえそうです。ボディも小型で持ち運びも簡単なので、ビジネス用途でも顧客先のプレゼンなどに有効でしょう。タッチ操作がプレゼンのインパクトを高めてくれそうです。

参考出品のため、現状ではスペック等の詳細は不明ですが、「商品化を前向きに検討」とのこと。そう遠くない将来に詳細が明らかになりそうです。日本でも超小型プロジェクターは今、着実なヒット商品に育ちつつありますが、カシオがこのプロトタイプを商品化すれば、さらに市場は活気づくことになりそうです。(征矢野毅彦)