初の脱着式を採用「レッツノート XZ6」14型で1.14kg「シンクパッド X1 Carbon」

2017年に入ってモバイルノートPCの2017年モデルが続々と発表されています。前々回のメルマガでもお知らせしたように、1月12日にパナソニックの新型レッツノート発表会へ出向きました。

レッツノートは現状、個人的な仕事用PCとしてフル活用しているだけに(CF-SX1※2012年モデル)、その最新型は非常に気になるところ。特に今年は「ボチボチ買い換えかな」という機運にもなってきているだけに、なおさら興味深いわけです。

レッツノート2017年モデルの主力である「XZ6」シリーズは、レッツノートとしては初のディスプレイ脱着式。タブレットとしても使える12型液晶のモバイルノートPCです。脱着式でありながら重量を1.019kgに抑えたところは、さすがパナソニックというところ。しかも、キーボードはピッチが19mmでストロークは2mm。仕事用のPCとして、違和感なく使えるモデルだと思います。

XZ6シリーズで何よりもいいなと感じる部分は、本体インターフェースが非常に充実していること。中でもSDカードスロットを搭載していることが、本当にありがたい。仕事でもプライベートでもデジタルカメラを使う機会が多いだけに、ここははずして欲しくない部分です。

「カードリーダーを使えばいい」というご意見もあるでしょうし、自分も何台かのリーダーを所有しています(主にCFカードを取り込むために使用)。しかし、先日のCES 2017出張では、カードリーダーを家に忘れる、という失態を演じてしまいました。

そんな時でもPC本体にスロットを搭載してあれば、まったく問題ないわけで、やはり使用頻度の高いSDカードスロットだけは、はずしてほしくないインターフェースだと考えています。他にも3基のUSB3.0ポートやHDMI出力などは、あればあるに超したことのないインターフェース。このあたりを裏切らないところが、レッツノートがコアなファンを維持し続けている要因の一つだと思います。

ただし、今回の大きな目玉である脱着式ディスプレイについては、どうでしょうか。個人的には、まだその有用性がピンときていないというのが正直なところ。一つには現状で、レッツノート+iPad mini+iPhoneの3台を持ち歩くことが多く、PCに脱着性を求めていないということがあるかもしれません。

XZ6をタブレットとして使用した場合、重量は550g、バッテリー駆動時間は4.5時間というスペック。重量はいいとしても、4.5時間という駆動時間はビジネス用途としてはどうなのでしょうか。これよりも割り引く必要のある実使用時間を考えると、推測ではありますが、ちょっと短いのではないかな、という気がします。

それだったら最大15時間(Lバッテリー使用時)使えるモバイルノートPCとしてフル活用する方が、はるかに有用性が高いように感じます。これはまあ、個々人の使用スタイルや用途などで賛否が大きく分かれる部分だと思いますが…。

SIMカード対応モデルもラインアップ

モバイルノートPCとしてもう1台の気になるモデルがレノボの「ThinkPad X1 Carbon」です。こちらの国内正式発表は2月8日とアナウンスされていますが、一足先にCES 2017のレノボ・ブースで実機に触れることができました。

モバイルノートPCとしては大画面の14インチながら、重量は1.14kg。しかも、極狭のベゼル(額縁)を採用していることもあって、ぱっと見は12インチモデルと同等の、非常にコンパクトなPCに仕上がっています。

ディスプレイの解像度は上位モデルがWQHD(2560×1440/普及モデルはFHD1920×1080)と、今回比較したレッツノートやダイナブックと比べて、最も高精細な液晶を採用。仕事用PCといえども、今や解像度は最低でもFHDはほしいだけに、文句なしのスペックといえるでしょう。

最大駆動時間もカタログ値で15.5時間と十分。しかも、急速充電機能を搭載しており、1時間で電源容量の80%が充電可能とのこと。これを駆動時間に換算すれば約12時間。仕事用のモバイルPCとして、存分に活用できるマシンだと思います。

敢えていえばSDカードスロットがマイクロ用しかないのは、個人的に残念な部分。それでもHDMI出力や2基のUSB3.0の搭載など、最近のモバイルPCとしては、インターフェースがそれなり以上に充実していることは確かです。

レノボの話では「ポートを取り去るのは、ユーザーにとっていいバリューとはいえない。スペースがあるのならば、可能な限り搭載すべき」とのこと。このコンセプトは今後とも、ぜひ維持し続けてほしいものです。

なお、今回紹介したレッツノートとシンクパッドは、いずれもSIMカードスロットを搭載したワイヤレスWANモデルをラインアップしていますが、これも今後の仕事用モバイルPCには不可避の機能といえるかも知れません。

個人的には現状、iPadのデザリングを多用していますが、やはりダイレクトにつなげられれば、その分煩わしさが減少することは確かだからです。この部分だけを考えても、最新モデルに入れ換えるメリットはかなり大きいように感じます。

ではレッツノートかシンクパッドか。個人的に入れ換えるモバイルPCはどれかについては、もう少し時間がほしいですね。それぞれの個性が異なるだけに、前回紹介したダイナブックVシリーズも含めて、じっくりと検討したいと思います。

しかもシンクパッドX1 Carbonの国内正式発表は2月8日。それまではスペックの詳細や価格などが不明ですし、キーの操作感を今一度じっくりと試したいと思っています。それだけに「今はシンクパッドの製紙機発表を待つしかないな」という心境です。(征矢野毅彦)