ヤマダ電機のソリューション提案「無事故プログラムDR」
交通事故の抑制はもちろん
経済面でも優れた効果を発揮!

実務家による活用事例の紹介

 2月3日、ヤマダ電機LABI1高崎にて、「クラウド活用セミナー in 高崎」が開催されました。ヤマダ電機法人事業本部は現在、各種のセミナーやビジネスイベントを全国で開催していますが、今回のセミナーは主催がヤマダ電機ではなく、一般社団法人クラウド活用・地域ICT投資促進協議会。それもあってかメーカー色が薄く、実務家による活用事例などがメインの内容となりました。

 特にセミナー前半に登壇した東大沢保育園(埼玉県越谷市)園長の大原正裕氏の「クラウドを活用した保育士の負担軽減と事務作業の効率化」、そして(株)テラモト(神奈川県横浜市)常務取締役の四月朔日(つぼみ)雅彦氏による「運行状況をクラウドで可視化」は、各々の業務におけるクラウドサービスの活用が、いかに有効であるかについて、非常に説得力のある内容だったと思います。

 「チャイリーフスペース」を用いた東大沢保育園のクラウド活用事例については、以前弊誌でレポートしているので、こちらご覧ください。

 そして今回、非常に興味深い内容の講演を行ったのが(株)テラモトの四月朔日常務です。同社は昭和7年創業の総合物流会社。物流サービスの品質向上策の一環として、「さらなる運転事故の未然防止」を掲げ、そのための施策として日本ユニシスの運行管理ソリューション「無事故プログラムDR」を2010年に導入。大きな成果につなげています。

 具体的には、事故につながる可能性が高い危険運転(急アクセル、急ブレーキ、急ハンドル)の発生回数縮小を目標とし、無事故プログラムDRによる運転状況のリアルタイム管理を実行しています。

 危険運転の月間発生件数は、導入初月の2010年2月には391件でしたが、同年9月には70件まで縮小。さらに現在では月間10件以下にまで、大幅に発生回数が減少するほどの著しい成果に繋がっています。

 無事故プログラムDRは、ドライバーが急アクセルなどの危険運転を行うたびに、リアルタイムで本部にメールを発信。「誰が、いつ、どこで、どんな危険運転をしたのか」という情報が、映像と共に本部で把握できるシステムです。

 同社はこの情報を基に四段階の改善指導を実施しています。
①一週間で3回以上の危険運転発生→「改善指導書」交付、及び「改善報告書」提出 
②一カ月で4回以上の「改善指導書」交付→事故惹起運転者(じこじゃっきうんてんしゃ/事故を起こした運転者)と同様の適正診断の受診
③「改善指導書」交付が二カ月で累計4回以上→「警告書」交付、及び「誓約書」提出
④上記でも改善されず事故惹起の恐れがあると判断された場合→一定期間の乗務禁止

 四月朔日常務は「無事故プログラムDRを導入しただけで事故が減るわけではない。大切なことはここから得られたデータを、ドライバーが納得できる形で改善指導すること」と話していましたが、まさしくその通りでしょう。

 四月朔日常務の話の根底には「物流会社として事故は絶対に起こしてはならない。そのために会社としてできることならば、何よりも最優先して実施し、これを徹底する」との強い決意が脈打っていました。
 これがあって初めて「危険運転発生回数の大幅減少」という大きな成果に繋がったことは確かでしょう。そしてまた、この強い思いが受講者を一際ひきつける迫真の講義となった大きな要因でもあります。

 無事故プログラムDRの利用料は、クルマ1台あたり月額2980円(税別)のみで、初期費用はゼロ円。これを安いと考えるか高いと考えるかは、危険運転の減少というテーマをどう考えるかで違ってくるでしょう。

 四月朔日常務の発表では、付帯する導入効果として「有責車両事故件数の減少による自動車保険料の削減(27%削減)」や「危険運転の減少による燃料費削減(▲187万円/年間)」などの報告もなされました。
 さらには今後の課題として「アイドリング時間の削減による燃料費改善」などもあげられており、安全運転の励行が結果として大きな経済的メリットにもつながることを証明していました。

 無事故プログラムDRはヤマダ電機法人事業本部でも取り扱っていますが、今回のセミナーを受講した同本部の小林辰夫本部長は「導入効果を改めて認識できた」といい、「交通事故抑制の観点から、全国の法人営業所で導入提案を強化したい。運送会社はもちろんのこと、社有車を使うすべての法人にとって、非常に有効なクラウドソリューション」と語っていました。

 これは個人的に、まったく異議無し。無事故プログラムDRは安全面からも経済面からも、月額費用以上の大きなメリットを法人にもたらすシステムだと考えます。(征矢野毅彦)

※)「無事故プログラムDR」の詳細はこちらまで!

「クラウド活用セミナー in 高崎」これで分かる!安心・簡単のクラウド活用

(2017年2月3日:於・ヤマダ電機LABI1高崎)
●特別講演:「働き方改革の本質とクラウド活用の進め方」
Sansan株式会社 Sansan事業部マーケティング部戦略企画マネジャー 柿崎充氏
●プログラム1「クラウドを活用した保育士の負担軽減と事務作業の効率化の事例紹介」
社会福祉法人遍照会 東大沢保育園園長 大原正裕氏
●プログラム2「運行状況をクラウドで可視化~安全・エコ運転のPDCAサイクルを実現~」
株式会社テラモト 常務取締役 四月朔日雅彦氏
●プログラム3「クラウドを活用した製造業の経営効率化の事例紹介」
製造業支援SaaS普及協会 事務局長 岡村健司氏
●プログラム4「増え続ける紙からの脱却。ワークフローを電子化した事例紹介」
株式会社丹青社様/株式以外社NTTデータイントラマートCSI 営業企画部 平野辰也氏