ビジネスプロジェクター/「新商品」情報カシオ初の高解像度・高輝度モデル
4K UHD・5000lmの「XJ-L8300HN」

半導体光源を用いたプロジェクターで約63%(*1)のシェアを持つカシオ計算機が、高解像度・高輝度モデルを商品化。2017年6月から発売開始すると発表した。
(*1)2500lm以上の半導体光源プロジェクター、2015年4月~2016年3月のメーカー別世界販売台数シェア。Futuresource調べ

新製品は、「XJ-L8300HN」。4K UHD(約830万画素)で5000lmという基本スペックに、水銀ランプではなく同社が得意とする半導体光源のレーザーを採用。水銀ゼロと約2万時間の長寿命が実現されている。

この他、設置後に微妙な投写位置を補正できる「レンズシフト」機能、離れた場所にあるプロジェクターに4K信号を伝送する「HD BaseT対応」機能、入力された動画や静止画の信号の解像度を高めて出力する機能などを搭載しており、使い勝手に優れていることが特徴という。

「高輝度プロジェクターは、大会議質や展示会場、教育現場といった様々なシーン、プロジェクションマッピングやデジタルサイネージと新しい用途に活用できる。XJ-L8300HNは同等クラスのモデルと比べてコストパフォーマンスに優れており、オフィスはもちろん、大学講堂や学校の体育館など、より大画面で明るく投写したいというニーズに向いている」(カシオ計算機)とのこと。新製品も、そうしたユーザー層を重点的なターゲットとしていくようだ。

●カシオ初の4K UHD&5000lmプロジェクター「XJ-L8300HN」
項目 スペック
投映方式 1chip DLP方式
素子表示 表示サイズ0.66型(アスペクト比16:9)
表示解像度829万4400画素
明るさ 5000ルーメン
コントラスト比 20000:1
光源 レーザー
光源寿命20000時間
投映レンズ 手動光学1.5倍ズーム
手動フォーカス
レンズシフト 縦:±60%/横:±25%
投映画面サイズ 95~200型
投映距離 約2.9m(95型/Wide時)
色再現性 フルカラー(約10億7000万色)
RGB入力 COMPUTER端子(RGB15ピン ミニD-Sub)×1
入力信号最大1920×1200
コンポーネント入力 COMPUTER端子兼用
入力信号1920×1080(HDTV10801P)/D5相当
HDMI入力 HDMI TypeA(HDCP2.2)/HDMI TypeA(HDCP1.3)
入力信号最大3840×2160
HD BaseT入力 RJ45端子
最大3840×2160
消費電力 最大600W/待機時0.5W
外形寸法(突起部除く) W471×D565×H206mm
質量 約19.8kg

高輝度解像度の市場拡大を見込む

ほぼ横ばい状態であるビジネスプロジェクターの市場規模で、今後の拡大が見込まれているのが、この高解像度・高輝度カテゴリーだ。「ビジネスプロジェクターに占める高解像度モデルの割合は現在1割以下といい、これが2020年には3割にまで拡大する」と予想されている(*2)
(*2)1080P以上の高解像度モデル、Futuresource調べ

パソコンをはじめ、プロジェクターと接続するデジタル機器で4K対応が進んでいることに加え、表形式の資料や設計図面、デザイン画などの高精細なコンテンツを、室内を暗くせずとも鮮明に投写したいといったニーズが広がると見られていることが理由だ。

実際、「明るい環境で映像を映し出すだけなら、3500lm~4000lmあれば十分に可能だが、より鮮明に投写したい」との声は多い。横ばい市場にあって、高解像度・高輝度モデルの需要増は期待が大きいといえる。

それだけに、メーカー各社も続々と同クラス向けに製品を投入している。最近は、プロジェクターでも長寿命や環境配慮への意識が少しずつ高まっており、LEDやレーザーを水銀ランプ代替として使用した半導体光源モデルは注目度も高い。オールレザー光源で導入コストも一般的なモデルに比べてリーズナブルなカシオの新モデルが、どう評価されるか注目したい。(長谷川丈一)