商品研究商品研究1 LED照明 導入事例

導入事例◎社会福祉法人育桜福祉会(神奈川県川崎市)

年間消費電力の7割カットをはじめ
利点が多い「一体型LEDベース照明」
  • 40形2灯式逆富士蛍光灯器具をすべて一体型LEDベースライトへ入れ換え
  • 採用モデルはオプティレッドライティング製「リアルプレート」
  • 直管形LEDランプ2本分と同程度の価格で入れ替えを実現
  • 有効空間の拡大や掃除のしやすさなど直管形にはないメリットの数々

約70%の照明電気代をカット

「LED照明に変えたことで、作業場の明るさが格段にアップしました。今までは、蛍光灯だけでは光量が不十分だったため、スタンドや補助灯などで明るさを補っていました。今はそういったランプ類はすべて撤去。それでも今まで以上に明るくなり、作業がしやすくなりました」

こう語るのは社会福祉法人育桜福祉会しらかし園の住舎(すみしゃ)泰子施設長だ。

育桜福祉会は1981年2月に設立され、同年4月に川崎市内では初となる障害者の通所施設「わかたけ作業所」を開設。神奈川県でも有数の社会福祉法人である。

現在では10カ所の通所施設と1カ所の入所施設を中核として、地域生活支援室や相談支援室など川崎市内で31カ所の事業所を展開中だ。

そのすべてを障害者の支援事業に特化しており、利用者総数は600名以上。「心の風景を自由に表現できるキャンバスの創造をめざして」を基本方針に掲げ、きめ細やかな支援体制で高く評価されている。

ただし、歴史ある社会福祉法人であるだけに、使用している建物や設備もまた、一定以上の年月を経過しているものが少なくないという事情もあった。

例えば前述したしらかし園の開設は1988年、そして後述する白楊園の開設は1986年と、いずれも30年クラス。既設の照明器具についても同様の期間が経過しており、近年は安定器の交換をしながら使用する状態が続いていたという。

その当時の状況について育桜福祉会法人本部事務局の粟野敏幸事業課長は次のように振り返る。

「LED化の必要性は分かっていました。しかし、その具体的な内容までは、まだあまり理解できておらず、様子見をしている状態でした」

そんな育桜福祉会がLED照明への入れ替えに舵を切ったのは2年ほど前のこと。まずは法人本部事務局のある白楊園と生活介護施設いぬくら(1991年開設)の二カ所で、LED照明を先行導入。その効果などを確認した上で、2016年度中に日中活動施設8カ所のLED照明化を決定。この春、すべての入れ替え工事を終了したのである。

入れ替え工事を担当したのはヤマダ電機法人事業本部の川崎幸営業所だ。そして入れ換えたLED照明は、オプティレッドライティング製を軸としたラインアップである。

計画段階では複数の業者から見積もりやパンフレット、そして消費電力削減シミュレーションなどを受領。慎重な議論を重ねたというが、「最終的に工事費用でもランニングコストでも、最も優位性が高かったヤマダ電機さんの提案に決定した」(粟野事業課長)。

ランプ交換頻度が大幅減少

今回のLED照明化の主目的は、次の三つである

  1. 約30年前後が経過した建物の、照明器具の安定器交換が増えており、その無駄なコストをLED化することで一掃すること。
  2. LED化により明るさをアップすることで、環境を整備すること。
  3. 照明電気料金の削減(同時に電力会社の変更による基本電気料の削減も実施)。

その成果を消費電力量で表しているのが表である。今回は白楊園としらかし園の2カ所を取材したが、2園の消費電力量削減シミュレーションによれば、どちらの削減率も約70%にまで達しており、既設照明時代の3掛け程度の照明電気代にまでダウンする試算となった。

このコスト削減効果は、法人をより効率的に運営する上での大きな武器といえるだろう。

しかも、ランプ交換や安定器交換の頻度の激減効果も、予想以上に大きいとのこと。

「蛍光灯時代は毎週のようにどこかの照明が切れており、その対応作業が大きな手間でした。しかも常に予備の蛍光灯があるわけではなく、そんなタイミングで作業場のランプが切れると、事務所のランプをそちらに流用していました。

そうなると今度は事務所が暗くなり事務効率が下がるという悪循環でした。しかし安定器がいらず、設計寿命の長いLED照明に替えたことで、こうした環境を一掃。この意義は非常に大きいと考えています」(しらかし園・藤原啓光主査)。

■表 LED照明化による消費電力の削減シミュレーション

既設照明本数 既設照明
年間消費電力
LED照明
年間消費電力
年間消費電力削減量
(年間245日10時間)
削減率
(同左)
白楊園 296本 28,697kW 8,765kW ▲19,932kW 約70%
しらかし園 153本 13,889kW 4,133kW ▲9,756kW 約70%

ヤマダ電機の一体型LED提案

今回のLED照明工事で特筆できることは、既設照明の主流であった逆富士型などの蛍光灯照明器具については、ランプ交換ではなく、オプティレッドライティングが主力モデルと位置づけている一体型LEDベースライト「リアルプレート」へと全面的に入れ換えたことである。

器具とランプとを一体化したリアルプレートは低消費電力に加えて、天井空間を美しくデザイン可能という付加価値を持つ。

しかもリアルプレートは昨年秋に“業界最安値に挑戦”のキャンペーンをスタート。従来は一体型のネックとされた価格の高さを、大きく払しょくしたことで注目されている。

実際、育桜福祉会への見積もりでも直管形LEDランプ2本の価格と同等の価格が提示されたという。

育桜福祉会は5年ほど前に内外装をリニューアルする大規模改修を終えている。天井も白く塗り直したが、照明器具は既設のままだった。そのため灰色の器具だけが目立つという課題があったという。

「しかも、古い器具を使い続けることに、多少の不安を感じていたことも事実です。そんな折りにヤマダ電機さんがリアルプレートを提案してくれたので、ちょうどよいタイミングでした。明るさや低消費電力、デザインのよさに加えて、価格も十分に納得できるものでした」(粟野事業課長)。

実際、リアルプレートの導入効果は、様々な形で現れている。

例えばリアルプレートは、全高約52mm(逆富士W230タイプ)という薄型設計であり、一般的な逆富士型蛍光灯器具との比較では10mm以上薄いという特性を持っている。このため作業場では、天井からの圧迫感が減少し、頭上の空間が広がって作業がしやすくなったという。

また一体設計で凹凸がほとんどないデザインであるため、ホコリなどがたまりにくく、掃除がしやすいという特徴もある。これは厨房において、衛生を維持しやすく、異物混入などの万が一の事故も防ぎやすいというメリットにつながっている。

この二つのメリットは直管形LEDランプでは得られない“一体型ならでは”のもの。LED照明では経済的メリットばかりが強調されがちだが、このような実務直結型のメリットも考慮した上で、モデル選びを行うことが重要だ。その際、リアルプレートは最有力の選択肢といえそうである。