TOUGHBOOKの新製品「CF-33」登場!!作業現場用のパソコンだけでなく
災害時のメインマシンとしても最適の機能

 「マイクロソフト時代にTOUGHPADの発表会へゲストとして呼ばれ、挨拶したことがありました。その時には、まさか自分がトップとして挨拶をする日がくるとは思ってもいませんでした」

 こう語ったのはこの春、パナソニックに電撃復帰し、同社専務執行役員兼コネクティッドソリューションズ社社長に就任した樋口泰行氏です。パナソニックは本日(2017年7月5日)、堅牢ノートPC「TOUGHBOOK」の新製品CF-33を、9月下旬から販売開始すると発表しました。

 樋口社長は発表会の冒頭で挨拶し、「コネクティッドソリューションズ社はB2Bをメインとするカンパニー。様々な業界の現場にフィットする、現場の人達の立場に立った新製品を開発し続けることがミッション」だと語りました。

1キロ近い軽量化で使い勝手がさらに向上

 TOUGHBOOKシリーズは無類の頑丈さや、屋外での使いやすさなどに開発テーマを絞った、ニッチではあるが現場で使う人には極めて有効なノートPC。パナソニックは同シリーズを2016年に40万台出荷(含TOUGHPAD)していますが、そのうち国内は4万台。9割は海外に出荷しており、現状では日本よりも欧米で高く評価されているシリーズになっています。

 今回発表したCF-33は12.0型液晶(アスペクト比3:2)を搭載し、タブレットとしても使用できるディタッチャブルPC。堅牢PCとして世界的な人気モデルであり、7年ものロングセラーを続けたCF-31の後継機として、数々の進化を遂げたモデルになっています。

 まず一番の進化は軽量化です。CF-31の3.7kgに対してCF-33は2.7kgまでダウン。しかもタブレット部のみであれば1.5kgと抜群のモビリティ性能を発揮してくれます。海外での評価が先行している要因の一つとして、パナソニックは「CF-31はその重さが日本人には敬遠された」としており、CF-33でそのイメージを払しょく。国内でのシェア拡大を本格化させるとのことでした。

 ここで気になるのは、ディタッチャブルスタイルと堅牢性とを両立できるのか、でしょう。これについてパナソニックはタブレット部とキーボード部の結合部について、新開発した独自の保持機構とロック機構を採用。たとえ本体を落下させても、「その衝撃でタブレット部がはずれるようなことは、まずない」とのことでした。その上で「なるほど。現場視点だな」と思ったスペックには次のようなものがあります。

 「屋外でも見やすい約1200cd/㎡の高輝度液晶パネル」
 「アスペクト比3:2の12型QHD(2160×1440)液晶パネル」
 「手袋装着時や水滴付着時でもタッチ操作に対応」
 「標準で12.5時間、最大で25時間の長時間駆動」
 「バーコードリーダーやシリアルコネクター、増設USB2.0、リアカメラなどをカスタマイズできる拡張性」等々。

 これらを見ると、各種の現場での使いやすさもさることながら、「防災対策パソコン」としての役割も、十分以上に果たせるだろうと感じます。特に耐衝撃性能の高さや長時間駆動、手袋装着したままのタッチ操作などは、万が一の災害現場では非常に重宝しそうです。

 実は最近、事業所の防災に関する取材が多く、先日も東京消防庁に出向いたばかり。そこで首都直下地震の被害想定や、その備えと対策などをうかがったばかり。それでなくとも最近は、マグニチュード5クラスの地震が全国で発生しているだけに、やはり対策を真剣に講じなければと考えていたところでした。

 そんなタイミングで発表されたCF-33だけに、そのスペックには、日常的には作業現場で活用し、いざという時には災害現場や本部のメインマシンとしてフル活用できると感じたわけです。特に首都圏はマグニチュード7クラスの地震が「30年内に70%の確率で発生する」と予測されており、パソコン選びでもそのことを見据える必要がありそうです。

 CF-33の当初価格は税別約43万円(パナソニックストア価格)とのこと。これを高いと感じるか、安いと感じるかは、その用途や有用性をどこまで考えるのかで変わってくるでしょう。(征矢野毅彦)
※)CF-33の詳細なスペックはこちらまで。