【CES 2018】開幕前夜! 今年のトレンドは!?積極展示が予想される「グーグル・アシスタント」
主要自動車メーカーは相次ぎ新技術を初公開へ

 新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今年も新年早々のビッグイベント「インターナショナルCES 2018」が、1月9日(火)から米国ネバダ州ラスベガスでスタートします。シャニム編集部でも私が現地に出向き、オリジナルのレポートを積極配信しますので、お楽しみにしてください(現地レポートはメルマガ配信のタイミングとは関係なく、随時、弊誌HP「シャニムWEB」のトレンドレポートにアップしていきます)。

 皆さんに今読んでいただいているこのメールマガジンは、1月9日午前7時に配信されたものですが、同時刻のラスベガスは1月8日14時のため、展示会の前日。プレスデイの真っ最中であり、各国主要メーカーのプレス向けカンファレンスが開催されていて、展示会のレポートはまだお届けできない状態です。

 さらにいえば、この原稿を執筆している今は、渡米前日の1月5日(木)14時過ぎ。ということで今回は、CES 2018事前情報をいくつかお届けしましょう。

グーグルが反転攻勢!? アマゾン対抗に本腰

 CES 2018のキーワードとして予測されているのは「音声アシスタント」や「顔認識」、「VR/AR」や「ロボティクス」、「AI」、そして「スマート家電」など。中でも今回は、音声アシスタントに関連した機器やサービスの拡充ぶりが、一層際立つと予想されています。

 昨年のCES2017では、音声アシスタント市場をけん引している「アマゾン・アレクサ」搭載機器が、会場の至る場所で披露されており、アマゾン本体が出展していないにも関わらず、会場はアマゾン一色といっても過言ではないほどの盛況ぶりでした。

 それに対して今年は「グーグル・アシスタント」が攻勢を強めるとの事前情報が、かなり支配的になっています。すでにソニーやオンキヨー、パナソニックなどが対応スマートスピーカーを発売(発表)しており、LGも新たにグーグル・アシスタント対応家電を発表するなど、搭載メーカーが一気に増加中です。

 さらに昨年夏には、グーグルとウォルマートが提携。グーグル・アシスタント経由でのEコマースを実現し、ウォルマートが全米の4700店舗と配送ネットワークを活用した新たな音声ショッピング・サービスを2018年中にスタート予定とするなど、単なる搭載機器の拡充に止まらない、新しい生活サービスの動きも活発化しています。

 それだけにCES 2018はグーグルにとって「グーグル・アシスタントが秘めている可能性を、世界にお披露目する晴れ舞台になる」との予測が支配的です。これについては展示会のスタートと共に、じっくりとレポートしたいと思っています。

「CES」重視を加速する自動車メーカー

 その一方でCES 2018の事前情報を集めている中で、かなり目を引いたのが自動車メーカーの積極姿勢です。すでに数年前から、CESメイン会場の一つであるコンベンション・センター北館は、さながらモーターショー会場のような変貌ぶり。今年もトヨタや日産、ホンダ、そしてメルセデスベンツやフォルクスワーゲン、BMWなど10社以上が出展を表明。最新のテクノロジーを発表するとしています。

 例えばトヨタは米子会社のTRI(トヨタ・リサーチ・インスティテュート)が開発した次世代の自動運転実験車「プラットフォーム3.0」をCES 2018で発表。同車は車両周囲の認識能力を大幅に引き上げており、自動運転のパフォーマンスレベルを大幅にアップ。道路上の低く小さな対象物(小さな子どもや道路上の障害物など)も検知可能だとしています。

 対する日産はドライバーの脳波を測定して運転を支援する技術(B2V:Brain to Vehicle)をCES 2018で初公開。同技術は自動運転と(ドライバーが運転する)マニュアル運転の両方に対応。マニュアル運転時には、脳波を通じてドライバーの意思を把握。ドライバーが操作を開始するコンマ数秒前にクルマが操作を開始することで、よりスムーズでエキサイティングな走行が実現するとのことです。

 またメルセデスベンツは、次世代のコンパクトカーに搭載予定の新開発「インフォテイメントシステム」をCES 2018で初公開。その詳細はまだ明らかにされていませんが、「メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンスに沿って開発したAIや直感的なオペレーティングシステムを採用している」とのこと。この解説だけでは、何のことなのかさっぱり分かりませんが、要は「CES当日まで待て!」ということなのでしょう。

 CESの現地取材は今年で10年目になりますが、この数年、現地でつくづく実感させられることはクルマ、家電、ITなどの業界の垣根がほとんどなくなってきたということです。この状況を一言でいえば、各メーカーが人々の暮らしをより快適・便利・安全なものとするために、自社の得意技術を核としつつも、新たなテクノロジーを貪欲に取り入れているということでしょうか。CES 2018ではどんな新たな発見ができるのか、非常に楽しみです。(征矢野毅彦)