【CES 2018】パナのステージで呉越同舟「グーグル&アマゾン」音声対応の車載情報システムで火花!?
2社それぞれと共同開発進めるパナソニック

 【CES 2018】本日(1月8日)はCES 2018展示会前日のプレスデイ。各国の主要メーカーがカンファレンスを行う日です。

 真っ先に向かったのは、日ごろ何かとお世話になることの多いパナソニックでしたが、いきなり度肝を抜かれました。何しろいまや宿命のライバルとしてしのぎを削るアマゾンとグーグルの音声アシスタント担当幹部が、パンソニックと共同開発を行っている車載インフォメーションシステムについて、それぞれにデモビデオを流しながらスピーチを行ったのですから。

 パナソニックとグーグルの車載システムについては昨年のCES 2017で発表されたので自然の成り行きですが、アマゾンについては(クルマ関係が畑違いなこともあって)まったくの新規情報。スピーチはアマゾンが先攻だったこともあり、最初はいつの間にパートナー変更をしたの? と思わされました。

 スピーチに立ったアマゾン・アレクサのTom Taylorシニアバイス・プレジデントによれば、同社とパナソニックはインターネットが未整備な車内環境でもアレクサを活用できる新たな技術を開発したとのこと。デモビデオでは音声によるオーディオやエアコンの制御などを行っていました。ビデオを見た限りでは、(当たり前ですが)非常にスムーズな反応でした。

アマゾン・アレクサのTom Taylor氏(左)

 対するグーグルは、パートナーエンジニアリング担当ヘッドのGene Karshenboym氏が登場。デモビデオではドライバーが、グーグル・アシスタントと自然な会話を行いながら、好みの音楽の選定や目的地までの道順、必要な情報の入手を行うシーンが流されました。
グーグルのGene Karshenboym氏(左)

 CES 2017のカンファレンスや展示会では、これらの音声対応アクションは、音声アシスタント対応車載システムの今後の可能性として語られたり説明されたりしただけでした。しかし1年経った今年は、実用化の可否はまだだとしても、あるレベルまでの成果として目の当たりにすることができそうです。

ベガスの街をジャック!?「グーグル」

 パナソニックのカンファレンスでは他にも有機ELテレビのニューモデルFZ950&FZ800や新開発のスマートスピーカーGA10、そして最新ミラーレス一眼GH5Sなどもあわせて発表されたのですが、今日のところはアマゾンとグーグルの影に霞んでしまったというのが正直な印象。

 何しろ昨日(1月7日)にラスベガスに到着してまず、とにかく唖然とされられたのがグーグル・アシスタントのド派手なPR展開です。メイン通りのストリップには巨大なデジタルサイネージが至る所に掲げられていますが、その全て(多分)でグーグル・アシステントの宣伝が数秒~数十秒おきに再生されており、まるでラスベガスの目抜き通りがグーグルにジャックされてしまったかのよう。

 CESのメイン会場「コンベンション・センター」前の広場にも、特設のグーグル・ブース(パビリオン?)が設営されており、圧倒的な素材感を誇示しています。その中身は明日、明らかになるわけで、今から非常に楽しみです。

 思えばCES 2017ではアマオン・アレクサの存在感が際立っていましたが、それはあくまで展示会場内でのこと。今年のグーグルはラスベガスの街全体に存在感をアピールしており、グーグルの音声アシスタントにかける強烈な意気込みを感じざる得ない状況です。

 グーグルとアンゾンの優劣がどうなのかはまだ知る由もありませんが、2018年は両社の攻防が熾烈なものとなることは確かでしょう。そして、その両社とパートナーシップを結んでいるパナソニックも、車載音声アシスタント市場では今後、面白い存在となりそうです。両社の最先端技術を共有できることは、かなりの強みになるのではないでしょうか。(征矢野毅彦)