小規模事業者にも便利なラベルライター登場/ブラザー人気のP-TOUCH CUBEが大きく進化
文具王も監修に加わった「PT-P710BT」

先日、ブラザーがラベルライターの新製品を発表しました。ラベルライターというとホーム用途のイメージが強いですが、都内で開催された記者発表会では「カフェや美容系ショップ、雑貨店などの小規模事業者へ積極的に訴求していく」(ブラザー販売・マーケティング推進部の伊藤英雄部長)とのこと。どのような製品なのか、その特徴とPRイベントの模様をレポートします。

テープ幅24mm対応、機能も拡張

新製品は、ラベルライターのP-TOUCH CUBE「PT-P710BT」。従来、ラベルライターには文字入力用のキーボード搭載が一般的でした。しかし、2016年10月に発売されたP-TOUCH CUBEの現行機「PT-P300BT」は専用のスマートフォンアプリでラベル作成を行うことで、キーボードをなくし、コンパクトでデザイン性に優れた特徴から大好評に。当初、「年間目標販売台数2万台を想定していたが、発売から1年弱で2倍の4万台を突破した」(伊藤部長)というほどのヒット商品となりました。

2018年2月中旬から発売開始されるPT-P710BTは、PT-P300BTの上位モデルに相当。スタイリッシュなデザインはそのままに、ホーム用途はもちろんのこと、大幅な機能拡張により小規模事業者が業務で使えるモデルへと進化しています。

●ラベルライターのP-TOUCH CUBE「PT-P710BT」。スマートフォンはイメージ
製品名 PT-P710BT
印字方式 熱転写方式
対応テープ幅 TZeテープ(3.5/6/9/12/18/24mm)
本体サイズ W128×D67×H128
質量 約640g
インターフェイス Bluetooth/USB
電源 Li-ion充電池(PA-BT-005)

PT-P710BTの機能進化ポイントとしては、大きく「テープ幅」「テンプレート」の2つが挙げられます。

テープ幅は、現行モデルPT-P300BTの2倍となる24mmテープカセットに対応しました。実物を見ると分かりますが、これまでの12mmタイプは幅が狭く、商用で使うには物足りなさを感じました。これが24mm幅となったことにより、発信できる情報量は増え、デザインの自由度も上がることでしょう。

P-TOUCH CUBEシリーズは、スマートフォンのアプリでラベル作成できることが大きな特徴ですが、そのためのテンプレートが用意されています。このテンプレートとして、新たにPT-P710BT専用の「ショップラベル」と「シェアラベル」が追加されました。

●テンプレートに新カテゴリー2種類を追加

ショップラベルは、飲食店や雑貨店などの持ち帰り用ラッピングラベル、店内装飾用デザインラベルなどの店舗で使えるテンプレートを用意。テキストや画像を入れたり、店舗ロゴを入れたりするだけでラベリングが可能です。新たに「オートカット機能」も搭載されたので、大量のラベルも手間をかけることなく作れそうです。

また、PCとUSBケーブルで接続して専用ソフトからラベルデザインを行うこともできるので、さらに凝ったオリジナルラベル作成も可能です。

シェアラベルとは

もう1つの新テンプレートのシェアラベルは、テレビ東京の人気番組だった「TVチャンピオン」の文具通選手権で3度の優勝を経験した文具王・高畑正幸氏(発表会にも登壇)が監修したもの。画像やURLとひも付けたQRコードラベルを作成し、それを読み取ることで作成者以外と画像や動画などのコンテンツを簡単に共有できる機能です。

●発表会で「シェアラベル」について説明する文具王の高畑正幸氏
●ラベルを「シェア」するまでの流れ

例えば、メーカーがホームページ上に掲載している取扱説明書とひも付けたQRコードラベルをオフィス機器などに貼っておけば、それをスマートフォンで読み取ってアクセスすることが可能となります。説明書を探すことなく、その場で確認できるので、とても便利ではないでしょうか。また、お客さんや商品ごとに、見せたいコンテンツを変えて販促などに役立てるといった使い方も考えられます。

発表会には各分野のプロも登壇

記者発表会には、収納やカフェ経営、美容サロンの各分野で活躍するプロが登壇し、新しいP-TOUCH CUBEを実際に使った感想や可能性について語りました。佐奈栄学園カフェズ・キッチン学園長として数多くのカフェ出店を指導している富田佐奈栄氏や、トータルビューティサロンuka恵比寿三越店のリードヘアスタイリストである宮城亜耶乃氏は、「お洒落な雰囲気が大事な店内にフィットするようなデザインに優れたラベルを簡単に作成できる」と、新製品を高く評価していました。

●各分野の登壇者。左から整理収納アドバイザーの小林尚子氏、佐奈栄学園カフェズ・キッチン学園長の富田佐奈栄氏、uka恵比寿三越店のリードヘアスタイリストの宮城亜耶乃氏、ブラザー工業ラベリングモバイルソリューションズ事業・事業企画部商品企画グループの伊藤みずえ氏

24mm幅対応という点もさることながら、個人的には「シェアラベル」に強く興味を覚えました。アイデア次第で、さまざまな仕組みを構築できるのではないでしょうか。(長谷川丈一)