本田雅一氏が斬新総括「CES 2018」トヨタ、ホンダ、パナソニック、ソニー…
「5G時代」見据えた取り組みを徹底解析!!

 シャニム62号は2月28日の発行に向けて、順調に作業を進めています。その事前情報というか、宣伝をかねて、今回は中身を少し紹介しましょう。本田雅一さんの連載記事「スペシャルレポート」です。本田さんはフリーのジャーナリスト兼AV評論家として幅広く活躍しておられ、弊紙とのお付き合いもそろそろ10年になろうかというほど、長くお世話になっています。

 今回の連載レポートではCES 2018を総括していただいたのですが、その中身が秀逸。個人的に何度も読み返しながら「これは本当に面白い!」と心底思ってしまったほどの出来映えです。その中身を一言で表すとしたら、「ネットワークが社会の中枢となる時代を見据えた、メーカーの役割や取り組み」という感じでしょうか。ここでいうメーカーとは家電やIT、自動車といったくくりは関係なく、最先端のモノ作りに取り組む企業という意味。

 正直なところここ数年のCESは統一的なテーマが見えづらく、展示物もモノからサービスやソリューションへと移行していることもあって、総括するのが難しい過渡期的なイベントになってきています。

5G時代にメーカーは何をしようとしているのか!?

 ところが本田さんはCES 2018について、そのメインテーマを「これからの5Gネットワーク社会に、メーカーが何をしようとしているのか」だと断言。それぞれの取り組みについて、家電・IT・自動車という過去のくくりにとらわれない斬新な(5Gネットワーク的な)視点からレポートしています。

 一般的に、今年のCES 2018に関するレポートは、「AI」や「ロボティクス」、「AR&VR」、そして「EV」や「自動運転」などをキーワードとして、それぞれに関連するメーカーの商品やサービスを紹介するというものが大半だったように思います。

 しかし本田さんのレポートから読み取れることは、AIやロボティクスなどのキーワードはすべて、要素技術の一つでしかなく、そのことだけを論じてもあまり意味がないということ。

それよりも、すべてがつながる5Gネットワーク社会においては、メーカーはそれら要素技術の中から自社が得意な物を抽出し磨きをかけて、それによって「いかに社会に貢献していくのかが重要」だということです。ここでは家電や自動車といった過去のくくりは無関係であり、走りの技術が得意なメーカーや、情報処理を効率化する技術に長けたメーカーでしかないわけです。

 このことを本田さんは、あの混沌としたCES 2018会場から導き出したわけであり、その洞察力には本当に頭が下がります。

 本田さんはレポートの中で「5Gは単なるパスワードではなく、社会全体の変革が起きていることを示しているものだ」と述べています。さらには「この先、この社会においてネットワークに接続されていないのは、ヒトだけになるかもしれない。バイタル(生命兆候)の正確なデジタル化が可能になれば、あるいはヒトさえもネットワークにつながっていく。そんな時代の予兆がモビリティと5Gにはある」とも述べています。

 何やら恐ろしげな感じもありますが、言われてみれば時代が今、急速にそちらの方向に向かっていることは確か。そして、その方向を見据えているメーカーは、着実に次の時代における自社のスタンスを構築中であり、その一端をCES 2018で披露したというわけです。

 本田さんのレポートに登場するメーカーはトヨタ、ホンダ、パナソニック、ソニーで、それぞれの持ち味を生かした「5G時代への新たな取り組み」がレポートされています。同時に、現在の家電業界でリーディングカンパニーであるサムスン、LGのレポートも、非常に興味深いものとなっています。

 本来、本田さんのレポートは2ページ分の分量でお願いしているのですが、今回はご本人も筆が乗ったようで、通常の倍の4ページ仕立てという豪華版となりました。そのため文字量が多いことは確かなのですが、それだけの濃い内容になっていることをお約束します。家電やクルマの業界で「今起きこっていること」や「今向かっている方向」について知りたいという方には、特に読んでいただきたい“スペシャル”なレポートです。(征矢野毅彦)