プロジェクター/「EV-100」「EV-105」空間演出市場向けライティングモデル
スポットライトとしても活用が可能

エプソンは、プロジェクターの新シリーズとして、空間演出市場向けライティングモデル2機種を発表し、2018年5月上旬から発売するとしました。今後の拡大が見込まれる同市場向けモデルは、デザインからして特徴的。その概要をレポートします。

スポットライト型プロジェクター

新商品は、ライティングモデル「EV-100(ホワイト)」と「EV-105(ブラック)」の2機種です。その外観は、間接照明などに利用される円筒型、いわゆるスポットライト型であることが大きな特徴となっています。

型番 EV-100/EV-105
方式 3LCD
光源 レーザー
明るさ 2000lm(有効光束/カラー光束)
解像度 WXGA(1280×800)
コントラスト比 250万:1(ダイナミックコントラストON時)
色再現性 フルカラー(約1677万色)
投写レンズ 倍率2.21/ズーム:電動/フォーカス:電動
本体サイズ プロジェクター本体:直径175×D260mm
電源ユニット:W361×D110×H65mm
質量 約5.0kg

空間演出用途を意識した特徴

空間演出(アンビエント)とは、テーブルや展示台、商品などに映像をダイレクトに投写して場の雰囲気を作り出すものです。話題のプロジェクションマッピングなどが好例で、立体物に映像を映し出すだけに、使われる機器としては基本的にプロジェクターが唯一無二の選択肢といえます。

とはいえ、これまでの矩形のプロジェクターは、いかにも映像を投写していますといった雰囲気が出てしまい、せっかくの空間演出が壊れてしまうことも多々ありました。この点、円筒型のライティングモデルは飲食店やアパレルショップなどの店内に設置しても、空間になじみ、さまざまなインテリアとも調和しやすく、場の雰囲気に溶け込むのではないでしょうか。

また、映像投写だけでなく、商品などを照らすスポットライトとしても活用できることが新モデルのポイントです。3200K(ケルビン)から10000Kまで色温度を自由に設定できるとのこと。暖色系からクリアな光まで、演出したい雰囲気に合わせた多彩なスポット光を実現できそうです。

設置の自由度が高く、インターフェイスも充実

スポットライト型であることに加え、投写角を360度で設定できる仕様となっており、設置の自由度が高そうです。インターフェイスには有線/無線LANに加え、USB、音声出力、HDMI、SDカードストロットを搭載。本体にはプレーヤーを内蔵しているので、外付けのメデァイプレーヤーを使うことなく、SDカード内の映像を投写できます。アパレルや飲食店、雑貨店などでは店内のレイアウト変更も多いですが、プロジェクターを再設置する手間が軽減されそうです。また、設置場所が制約される狭い店舗などでも幅広く活用できるのではないでしょうか。

ランプ光源にはレーザー方式を採用。さらに、パーツには無機素材を使用しており、約2万時間のメンテナンスフリーが実現されています。空間演出用途ではプロジェクターの使用時間は圧倒的に長くなるだけに、この点でも新商品はランプ切れや交換の手間が大きく軽減されるでしょう。


 

空間演出では、投写映像を作成できるかどうかもポイントの1つです。エプソンでは、簡単に投写のバリエーションを増やせるソフトウエア「Epson Projector Content Manager」を用意。フィルター機能により投写映像を円や窓の形などに自由にアレンジできるほか、再生リストの作成や投写スケジュールの設定などが可能となっています。

新商品は、すでにサンリオピューロランド(館内トイレの演出)やPARCO名古屋店(施設共用部での映像による空間演出・情報発信)などに実機提供されており、「EV-100」「EV-105」を使った空間演出を実際に見ることができるとのこと。

これまで、空間演出といえばメガブティックなどによるブランド訴求のイメージが強かったですが、新商品のようなモデルであれば中小規模の店舗でも自由に映像演出が可能でしょう。スポットライト型プロジェクターはパナソニックも製品化していますが、ビジネスプロジェクターで22年連続国内シェアトップ(1995年~2016年実績/国内販売台数/富士キメラ総研調べ)のエプソンが製品化したことで、同カテゴリーの認知度アップが期待できるのではないでしょうか。(長谷川丈一)