クラウドライセンス添付のNASを発表/アイ・オー・データ機器「Dropbox Business」のライセンス添付
ファイル共有の利便性・業務効率がアップ

アイ・オー・データ機器は、同社が法人向けに展開しているネットワーク接続型ハードディスク(以下、NAS)とクラウドサービスのライセンスをセットにしたモデルを2018年4月上旬から出荷すると発表しました。データの共有と安全性、利便性が高まる新モデルについてレポートします。

「Dropbox Business」の1年ライセンスを添付

新モデルは、「LAN DISK X」シリーズに、オンラインストレージ「Dropbox Business」の1年ライセンス(*1)を添付した「HDL2-X4/DB1」と「HDL2-X8/DB1」です。Dropboxのライセンスには、追加・延長オプション(LDOP-LS/DB1)も用意されています。
(*1)1年間3ユーザー/1チームあたり5TBまで利用可能/APIコール(NASからDropboxにデータブロックをアップロードする回数)の制限なし

●Dropbox Businessライセンス添付「LAN DISK X」シリーズのラインアップ
仕様 HDL2-X/DBシリーズ
CPU Intel Braswell Celeron N3010 Dual Core 2.24GHz
推奨最大同時接続台数 32台
HDD容量 2TB×2(HDL2-X4/DB1)/4TB×2(HDL2-X8/DB1)
採用ドライブ WD社「WD Red」/Serial ATA HDD
RAID 方式:ソフトウェア/レベル:拡張ボリューム・RAID 0・RAID 1
消費電力 最大53W/平均29W
本体サイズ W101×D210×H160mm(突起部除く/ゴム足含まず)
保証期間 3年保証

導入の簡易化と煩雑な手続き解消

ご存知のように、NAS(Network Attached Storage:LAN接続HDD)はネットワークに接続して使うストレージです。ファイルサーバー用途に特化しているため設置が簡単なことに加え、データ冗長化やアクセス権限設定が容易であること、アクセス速度が安定していることなどを背景に、中小企業や小規模事業者でも導入が進んでいます。

一方、Dropboxなどをはじめとしたオンラインストレージは、インターネット環境があれば場所を問わずファイルにアクセスできる利便性や災害にも強いといった特徴から、法人用途でも急速に注目度が高まっています。

いずれも単独利用でも利便性が高いですが、デメリットを抱えていることも事実です。例えば、NASはデータ冗長化の範囲を超えた故障(RAID崩壊)時にはファイル消失のリスクがあることや、自然災害時など物理的に壊れるリスクがあることなどが指摘されています。また、オンラインストレージはアクセス速度がネットワーク環境や回線速度に左右されること、設定や管理などに意外と手間がかかり導入や運用にはそれなりの知識が求められます。

そこで、最近はNASとオンラインストレージを組み合わせたハイブリッド型ファイル共有環境が推奨されています。社内では高速で安定したアクセスにより高い生産性を実現でき、社外ではオンラインストレージに同期されたファイルにアクセスすることで在宅勤務や取引先とのファイル情報共有などが可能となります。

●NASとオンラインストレージを組み合わせた利用イメージ

実際、NASのラインアップでもクラウド連携機能を搭載したモデルが一般化してきています。とはいえ、ハイブリッド型のファイル共有環境を実現するには、個別にオンラインストレージサービスと契約を結ぶ必要があります。さらにサポートも別々の窓口となるため、設定や不具合の問い合わせなどの運用面でも手間がかかってしまいます。

これらの点を解決したのが、今回の新モデルの大きな特徴といえるのではないでしょうか。オンラインストレージがセットになっているため別途契約が不要で導入や手続きの手間が軽減されると共に、NASとオンラインストレージ(Dropbox)のサポート窓口がアイ・オー・データに一元化されるため利便性は高いといえます。

Dropboxの他にもオンラインストレージにはさまざまなサービスが揃っているだけに、個人的には添付されるライセンスの種類が増え選択の幅が広がってくれることに期待しています。(長谷川丈一)