持ち運べるプロジェクション会議セット/アイ・オー・データ機器机上にPC画面を投写して“たっち”操作
コミュニケーション促進により議論活発化

これまでデータプロジェクターといえば、スクリーンや壁に映像を投写して情報を共有するための機器。しかし、単なる資料投写にとどまらず、会議やコミュニケーションを活発化させるツールへと進化しています。新しく登場したアイ・オー・データ機器の「プロジェクターたっち」も、その1つです。

PC/プロジェクター/スクリーンのフルセット

アイ・オー・データ機器の「プロジェクターたっち(CLPC-32WE1/MPT)」は、投写映像に対してタッチ操作が可能なプロジェクション会議セットです。同社のスティック型PC「CLIP-PC」に、マクセル製の超短投写ポータブルプロジェクター「MP-SW51MJ」とタッチスクリーン「MT-01J」を組み合わせた構成となっています。

●アイ・オー・データ機器とマクセルの製品を組み合わせて実現されたプロジェクション会議セット
製品 超短投写プロジェクター「MP-SW51MJ」
表示方式/光源 DLP方式/3LED
明るさ 500lm
投写画面サイズ 36‐50型(タッチスクリーン「MT-01J」使用時34型)
ズーム デジタルズーム(1.38倍)
フォーカス 手動フォーカス
スピーカー 1.0W(モノラル)
インターフェイス USB-A端子×1、USB-B端子×1、音声入力端子×1
コンピューター入力端子×1、HDMI/MHL端子×1
Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n、Miracast
外形サイズ W265×H65×D198mm(突起部含まず)
質量 約1.2kg
製品 タッチスクリーン「MT-01J」
対応OS Windows 7以上(32bit/64bit)
タッチ範囲 34型(742×467mm)
タッチ方式 静電タッチ
入力方式 指(10タッチ)
外形サイズ 閉じた状態:W545×H486×D16mm/開いた状態:W545×H969×D8mm
質量 約2.1kg
製品 CLIP-PC(CLPC-32WE1)
OS Windows 10 IoT Enterprise LTSB 64ビット
CPU インテル Atom x5-Z8550(クアッドコア)
メモリー 2GB
ストレージ 32GB eMMC
解像度 最大3840×2160
ネットワーク IEEE802.11ac/n/a/g/b
インターフェイス HDMI映像出力端子×1、USB3.0ポート×2
microSDXCカードスロット×1、マイク/ヘッドホン端子×1
外形サイズ W46×D76×H15mm(突起部除く)
質量 約53g(本体のみ)

 

超短投写プロジェクター「MP-SW51MJ」をデスクトップに設置。机上に広げたタッチスクリーンにPC画面を34型サイズで投写し、投写画面を指でタッチすることにより操作が可能となります。

タッチスクリーンは専用ペン不要で直接手書き入力でき、最大10点まで同時入力が可能なマルチタッチ対応タイプ。会議やプレゼンテーションを行いながらPC操作、資料やホームページの閲覧、動画再生、文字の入力などのすべてが目の前のデスクトップに集約されるので、活発な社外プレンゼンテーションやグループミーティング、研修・教育、アクティブラーニングなどが可能となります。

持ち運べるポータブルサイズ

「プロジェクターたっち」の最大の特徴は、持ち運べるポータブルサイズの実現により場所を問わずにデスクトップ投写環境を実現できることでしょう。

デスクトップ投写とは、文字通りプロジェクターからの映像を机上にダイレクトに映し出すこと。従来の壁にかけたスクリーンやホワイトボードに投写した画面を見ながら行う会議やプレゼンテーションよりも画面との距離が近くなるため、参加者の距離も近くなります。このため、集中力がアップすると共に積極的なコミュニケーションにより議論が活発化するといった効果が実証されています。

●デスクトップ投写による全員参加型のコミュニケーションを実現(マクセルHPより引用)

こうした環境を実現するには、超短投写タイプのデータプロジェクターが欠かせません。一般的なモデルを天井に設置して机上に投写することも可能ですが、設定の手間や使い勝手を考えると現実的ではありません。

また、これまでの超短投写タイプによりデスクトップ投写を行うには専用の据え付け器具などが必要でした。このため、デスクトップ投写による会議やグループミーティングにおける活用メリットが認識されていたものの、導入の敷居は高いものでした。

MP-SW51MJでは、超短投写光学技術である「自由曲面レンズミラー」方式を採用することで小型軽量と超短投写を両立。本体サイズはW265×H65×D198mmとA4用紙サイズよりもひと回り小さく、前出の画像にもあるように縦型設置デスクトップに設置できるので、机上の占有面積はさらに省スペースとなっています。

輝度は500lmと明るいとはいえませんが、LEDはスペック以上に鮮明に見える特徴を持つことや近距離でのデスクトップ投写をメイン用途としていることを考えれば、十分な明るさといえるでしょう。

例えプロジェクターが小型でも、持ち運ぶにはPCやスクリーンにもポータブル性が求められます。プロジェクターたっちでセットになっているPCは超コンパクトなスティックPC、スクリーンも34型ながら折りたたむことができるので、デスクトップ投写に必要なツールをフルセットで持ち運ぶことができます。

デスクトップ投写環境実現の敷居を下げるソリューションとして、「プロジェクターたっち」は注目できるのではないでしょうか。(長谷川丈一)