4K&HDR対応DLPプロジェクター「LX-UH1」発表/JVCケンウッド制約の多いリビングで優れた設置性を実現
色鮮やかな映像再現楽しめるエントリー機

JVCケンウッドは、JVCブランドのホームプロジェクターにおける新ラインアップとして、表示方式にDLPを採用した4K&HDR対応のホームシアター向けエントリーモデルとなる「LX-UH1」を2018年4月25日に発表。5月中旬より発売するとしました。価格はオープンですが、税別で30万円を切る売価が想定されています。

●4K&HDR対応DLPプロジェクター「LX-UH1」
型名 LX-UH1
表示デバイス 0.47型DMD(1920×1080)
解像度 3840×2160
レンズ 1.6倍手動ズーム/手動フォーカス
レンズシフト 上下60%/左右23%(手動)
投写サイズ 60~200型
光源ランプ NSH240W(ランプ寿命:標準モード時4000時間/エコモード時1万時間)
明るさ 2000lm
コントラスト 10万:1(ダイナミック)
入力端子 HDMI 2(HDCP2.2対応×1/HDCP1.4対応×1)
ファンノイズ エコ:29db/標準:33db
消費電力 370W(待機時:0.5W)
本体サイズ W333×H135×D331.5mm
質量 4.8kg

 

本機は、先に欧米で発表されていたモデル。今回の国内向け発表により日本発売が決定した格好となりました。欧米モデルはブラックですが、日本向けモデルの本体カラーはホワイトです。

●前面は流線型でリビングにも違和感なくすっきりと溶け込みそうなデザイン

リビング設置が可能なコンパクトボディ

ホームシアターのエントリーモデルとして、「色鮮やかな高画質を手軽に楽しんでもらう」ことがLX-UH1製品化の理由。このため、コンパクトボディの実現に加え、可動域のレンズシフト機能や1.6倍のズームレンズを搭載するなど、リビングでの優れた設置性が追求されています。

小型化と低価格化を目指すため、表示デバイスにはJVCブランド初のDLP表示方式(0.47型DMD)を採用することにより、コンパクトサイズながら4K画質を実現しています。少し細かい話となりますが、4K/60p 4:4:4や4K/60p 4:2:2/36it、4k/24p 4:4:4/36bitなど、18Gbpsの伝送帯域に対応したフルスペックの4K映像入力により鮮やかな色調と豊かな階調表現が可能です。また、動画配信サービスやUHD BDなどの著作権保護コンテンツの再生を可能にするHDCP2.2にも対応しています。

HDRでは、「HDR10(自動認識/3段階の明るさ調整/再生時のオートアパーチャー使用可能)」と、今後の拡充が予想される「HLG(Hybrid Log-Gamma)」に対応しています

そして、4KとHDRにフル対応したシアター機ながら横幅と奥行とも約33cmの小型ボディは、リビングの天井や棚などにも圧迫感なく設置が可能です。さらに、前述のレンズシフト機能とズームレンズにより、画質を劣化させることなくさまざまなリビング環境へ柔軟に設置できることが大きな特徴といえるでしょう。

●レンズシフトの設定はダイヤル操作で簡単

輝度は、高効率ランプの採用により2000lmを実現。シアター機としては明るく、リビングでも見やすいスペックといえます。

妥協のない画作り

JVCブランドのシアタープロジェクターといえば、その圧倒的に美しい画作りで高く評価されています。特に、「Xシリーズ」のハイエンドクラスでは独自のD-ILA映像デバイスやNHKと共同開発しているe-shift技術などにより実現される4K映像は圧巻の美しさです。

LX-UH1では、DLP表示方式による色域やコントラストの制約はあるものの、HDTV向けカラーレスポンスの国際標準規格であるRec.709は100%カバーされ、同社がこれまで培ってきた画作りのノウハウが盛り込まれることで、色再現性に優れた鮮明かつ高画質でダイナミックな映像が実現されています。

実際に、LX-UH1の投写映像を見る機会に恵まれました。比較参考用に用意されたエントリークラスの4Kシアタープロジェクターと映像を見比べましたが、LX-UH1はDLPが持つ色域幅をフルに使って忠実に色を再現しながら、JVCブランドの持ち味である映像美を追求しているという印象を受けました。

比較参考用の他社モデルの映像も基本的にはキレイですが、投写シーンによっては青や緑の鮮明さを強調するためか白色が青くなっていたり、赤色が崩壊していたりと、明らかに違和感のある映像となっていました。これに対し、LX-UH1の映像からは、バランスのよさを感じました。

●LX-UH1の映像(左側)は鮮やかな色調再現が特徴。右側は参考比較用の他社4Kプロジェクター(価格帯は1段下のモデル)
●自然界の色が忠実に再現されるLX-UH1の映像(左側)。右側は参考比較用の他社4Kプロジェクター(価格帯は1段下のモデル)
●色彩がバランスよく表現されるLX-UH1の映像(左側)。右側は参考比較用の他社4Kプロジェクター(価格帯は1段上のモデル)

個人的にも大の映画好きなだけに、いつかはJVCブランドのハイエンドシアタープロジェクターのXシリーズを手に入れたいという夢があります。とはいえ、マニア垂涎のXシリーズの価格はクルマが1台買えてしまうくらい。そう簡単に手は出ません。そうした中、新たに登場したエントリー機のLX-UH1は、映画はもちろん、今後の4Kテレビ放送やスポーツなど、リビングに設置してライフスタイルの中で自然に使えるモデルとして注目が集まりそうです。(長谷川丈一)