Windows 10 搭載PC「最新事情」Win 10 Proと最新機能で快適業務
こだわりユーザーも認める使い心地

PART2:編集長の体験レポート「使えば分かるさ!」

シャニム編集長征矢野毅彦

編集屋という仕事柄、パソコンは常に最低2台は使っています。1台はメインとして毎日使うデスクトップ。そしてもう1台が、出張先や家で使うモバイルPCです。

特にモバイルPCには、多少のこだわりを持っています。最上級モデルである必要はないのですが、携帯性や処理能力、信頼性、搭載しているドライブ類などで、個人的な使いやすさを満たしていることが絶対条件。出先では使い慣れていることが重要ですし、万が一のトラブルも可能な限り回避したいからです。

ただし、そのことで保守的になっていた部分もあり、実は昨年末まで使っていたOSは Windows 7 でした。道具として使い慣れたOSを、新しいものへ移行するには勇気が必要ですし、面倒でもあったからです。

ところが昨年後半あたりから Windows 7 搭載のモバイルPCの不調が顕著になってきました。起動時間が極端に長くなったり、Wi-Fiやブルートゥースの電波がなかなかつかまえられなかったり。

出張用PCとして非常に使いやすいマシンでしたが、すでに購入から6~7年が経過。長期出張を計画していたこともあってさすがに不安になり、Windows 10 搭載モバイルPCの買い換えに踏み切ったわけです。

実際に使い始めて実感したことは「なんて使いやすいんだ!」ということ。「もっと早く入れ換えるべきだった」と大いに反省させられました。

超高速起動10.7秒に感動

昨年末に購入したモバイルPCはNECの「LAVIE Hybrid ZERO/HZ750GAS」です。2017年2月の発表ながら、いまだにカタログ落ちしていない息の長いモデル。実際にここまで使い続けてきて「今までのモバイルPCとは使い勝手が違う」と素直に感じています。

HZ750で何より感動的なことは、OSの起動時間の速さです。もともと Windows 10 の立ち上がりの速さは、Windows 7 との比較では一目瞭然。そのことは承知していました。

ところがHZ750は、そこに輪をかけて速い。カタログでは起動時間は約10.7秒。同じ Windows 10 を搭載した前モデルとの比較でも約1.6倍の高速起動を実現しており、その理由は「モバイル利用に最適なSSDを搭載したこと」となっています。

この速さは、過去のパソコンしか知らなかった自分には驚異的でさえあり、個人的にはスマホの再起動にかかる時間よりも、速いのではないかと感じるほど。これは体験すれば、誰もが実感するでしょう。

使おうと思った時に、待ち時間のストレスを(ほぼ)感じずに使えるということが、これほど晴れがましいとは思いもよりませんでした。

バッテリー駆動時間も十分

しかもHZ750は、バッテリーの駆動時間の長さも魅力です。カタログスペックでは約10時間。実際にそれだけの時間をバッテリーで使用したことはなく、せいぜい3時間程度。その際でもインジケーター表示の残時間が、タップリと残っていることが、外出先での余裕や安心感につながることは確かです。

実は4年ほど前、同じNECのLAVIE薄型モバイルPCを使用する機会がありました。当時から軽量ボディが魅力的でしたが、残念ながらバッテリー駆動時間が極端に短い。確か1時間程度の使用で、バッテリー残量が半分を切っており、「これでは怖くて、外での使用は難しい」と感じたことを覚えています。

その時代からは、バッテリーも進化を遂げていますし、Windows 10 やCPUの省エネ性能も大きくアップ。カタログでは「1日中外で使っても安心の長時間バッテリー」となっています。

そのことの真偽はさておいたとしても、文字情報や静止画の検索、メールやオフィスアプリなどの一般的な事務用途であれば、5~6時間程度のバッテリー駆動には問題なく対応できるように感じます。少なくとも原稿書きがメインになる自分の日常的な使い方であれば、バッテリーには何も問題を感じません。

狭額縁のコンパクトボディ

NECのHybrid ZEROシリーズで最大の売りは軽量ボディです。現行シリーズには世界最軽量の約769gモデルも用意されていますが、自分が使っているHZ750は約831g。それでも十分に軽く、携帯性にはすこぶる満足しています。

というのも取材出張には、パソコンの他にデジタル一眼レフカメラや交換レンズ、ストロボなどが必需品。これらを1つのバッグに押し込めるだけに、軽ければ軽いほどありがたい。その点でHZ750は100点満点といっても過言ではないでしょう。

それ以前に使っていたモデルも、光学ドライブ搭載で1kgを切っており、非常に重宝していました。

ただしここ数年は、光学ドライブを使う機会がほとんどなくなったこともあり、次の買い換えは光学ドライブレスでその分軽量なモデルだと思っていたのでHZ750は正解だったと思います。

しかも軽量なだけでなく、筐体自体がコンパクトに設計されていることも、携帯性を高めている大きな要因です。これは最近の液晶テレビで流行りの“狭額縁”を採用したことによるもの。

HZ750は13.3インチディスプレイを採用していますが、その外形寸法は、それ以前に使っていた12.1インチディスプレイのものとの比較で、幅が約10ミリ、奥行きが約8ミリ上回っているに過ぎず、厚さは光学ドライブレスということもあり、8ミリほど薄くなっています。

こうした軽量化・コンパクト化の実現は、純粋にメーカーの技術力によるもの。特にHZ750はタブレットとしても使える2-in-1タイプで、タッチパネル操作にも対応。それらと軽量コンパクト化との両立には、かなりの高度なテクノロジーが凝縮されているはずです。

仕事で使える“タッチ操作”

その一方で操作性を犠牲にしていない点が素晴らしいポイント。特にキーボードはその間隔といい、押し込む深さといい、レスポンスといい、大きな違和感はありません。

実はメインPCとしてデスクトップを手放せない大きな理由の一つが、キーボードです。

それこそワードプロセッサーの時代から、デスクトップ式のごっついキーボードに慣れ親しんできているだけに、仕事の道具として使うには、いまだにデスクトップが最高だと思っています。

ただしモバイルPCにデスクトップ並みのキーボードを求めることが無理難題であることも理解しています。その点でHZ750のキーは、モバイルPCとしては最上の部類ではないでしょうか。個々人の好みにもよるので断言はできませんが、試してみる価値はあると思います。

しかも Windows 10 は素晴らしいことに、“タッチ操作”という優れたインターフェースを採用しています。

実際に使うまでは「仕事用パソコンにタッチ操作が必要?」と思っていました。ところが実際に使ってみて、「これほど便利なものなのか」ということを痛感しています。

Windows 10 はキーボードとスクロールパッド(マウス)とタッチを、混在させて操作できるから便利なのです。スマホは基本的にタッチのみですが、自分などは時々イラッとすることがあるわけです。「タッチよりキーボードの方が速いだろう」と。

Windows 10 は混在操作できるため、同じ操作でも、時にはタッチ、時にはパッドとこちらの都合で使い分けています。とっさに画面に触れた方が便利なときもありますし、キーボードから指を離すことが面倒なこともあります。これを「自分の都合」で判断できることの利便性は、使えば使うほど理解できるはずです。

最後に Windows 10 での難点を一つ。それはOSの頻繁なアップデイトです。特にモバイルPCの場合、毎日使うわけではなく、時には2~3週間以上のシャットダウン状態もあります。そして久々に起動すると、更新プログラムがどっさり、というケースが珍しくはありません。

これはこれで必要なことですから、仕方なく終了待ちをするわけですが、もう少しスマートにいかないものかと。Windows 10 ビギナーとしては今、その対策が大きな課題です。

驚きの軽さで、タブレットにもなる2 in 1 モバイルPC
NEC LAVIE Hybrid ZERO HZ750/GAS