4Kチューナー「FT-4KS10」を発売/フナイ話題のグーグルアシスタント搭載
ヤマダ電機の「独占販売」モデル

 フナイが新4K衛星放送(BS・110度CS 4Kテレビ放送)を受信する単体4Kチューナー「FT-4KS10」を11月中旬から発売開始すると発表しました。価格は税別3万2800円(2018年10月8日現在のヤマダウェブコム価格)、ヤマダ電機グループの独占販売モデルです。

 搭載する4Kチューナーは1基。新4K衛星放送の視聴のみならず、市販品のUSBハードディスクと接続することで、4K画質での録画にも対応可能です(※1)。よりリアルな色を再現する広色域BT.2020規格に対応しており、新4K衛星放送の色味をストレートに再現できます。そしてもちろん高輝度化技術「HDR(HLG)」にも対応していますから、4Kコンテンツならではのダイナミックな明暗差画像をフルに堪能できます。

 ただし、これらの4Kコンテンツ再現技術は、主要なメーカーのチューナーにはすべて搭載されており、フナイ独自の特徴というわけではありません。もとより単体チューナーですから、これ自体で新4K衛星放送の画質の差別化を行うことは基本的に不可能。チューナーの役割はあくまでも放送信号をダイレクトに受信し、これをストレートにテレビへと送ること。画質の違いやメーカーごとの特色出しは、信号を受け取ったテレビの役割ということになります。

テレビの新たな役割を簡単に実現

 では、「単体チューナーは何を買っても同じなのか」と聞かれれば、「それもまた違う」と個人的には考えます。チューナー選びでは、やはり搭載している機能に目を向けるべきでしょう。

 表は主要メーカーの単体4Kチューナーを比較したもの。まずポイントとすべきは搭載している4Kチューナーの数です。表ではソニーのみが2基搭載し、他はすべて1基となっています。この場合、新4K衛星放送を見ながら裏の新4K衛星放送番組の録画もしたいというユーザーにとって、選択肢はソニーしかないことになります。


 東芝は新4K衛星放送の裏番組録画は不可能ですが、地デジやBS・CSデジのチューナーは2基搭載しており、そちらの裏番組録画に対応。そしてフナイ、パナソニック、シャープは1基ですから、新4K衛星放送を見ながら裏の新4K衛星放送番組録画は不可能。ただし、その分、価格がリーズナブルに設定されており、「4Kの裏番組録画機能は不要」というユーザーにとっては有力な選択肢といえます。

 このように現在発表されている4Kチューナーはメーカーごとに基本的な機能の差があり、そこをどう考えるのかがポイントになります。

 そして、こうした観点からフナイのFT-4KS10を見てみると、注目すべき機能は「Android TV」と「Googleアシスタント」の搭載です。専用リモコンにアシスタントボタンとマイクを搭載しており、ここに話しかけるだけで各種の情報を検索してテレビに表示することが可能です。

 例えばニュースや天気予報などの確認、IoT対応照明などの遠隔操作、ネットショップへの注文などと、従来のテレビでは困難だった操作が、FT-4KS10をテレビに接続するだけで簡単に実現できます。新4K衛星放送の始まりを機に、テレビに、放送やコンテンツ視聴以外の新たな役割を担わせたいというユーザーにとっては、非常に興味深い4Kチューナーに仕上がったといえるでしょう。

 このように4Kチューナーのモデル選びでは、自らの視聴スタイルを明確にした上で、それに応じたモデルを選ぶことが何より重要です。使わない機能に余計にお金を払ったり、逆に価格を優先するあまり必要な機能が搭載されていなかったというのでは、どちらも悲劇としかいえません。そんなことにならないように、くれぐれも慎重に選んでいただきたいものです。(征矢野毅彦)

※1)アップデート対応予定。