「危機管理産業展2018」に出展/ヤマダ電機情報共有システム「災害ネット」を全面訴求
小型バッテリーも最新2モデルを提案


 2018年10月10日~12日にかけて東京ビッグサイトで開催された「RISCON(危機管理産業展2018)」に、ヤマダ電機法人事業部がブースを出展。パートナーの日本ユニシスとの共同出展で、BCP関連ツールを各種照会しました。

 ブースに掲げられた「YAMADA」のロゴは、メーカーや商社系のブースが多い中では、かなり目立つ存在だったことは確かでした。ブース前を通る人からは「YAMADAって、あのヤマダ電機?」と興味を持たれることも多く、ヤマダ電機の法人事業部をアピールする絶好の機会となったようです。

クロノロジー型危機管理情報共有システム「災害ネット」とは?

 展示のメインは日本ユニシスのクロノロジー型危機管理情報共有システム「災害ネット」。クロノロジーとは“時系列”のこと。情報を時系列に沿ってホワイトボードなどに書き出し、整理する手法のことです。災害時に社内の各部署や支社支店などから入ってくる被害情報などを、時系列でホワイトボードに書き込んで整理するシーンを見たり、実際に経験した方も少なくないでしょう。

 日本ユニシスの「災害ネット」は、この作業をシステム化したもの。書き込まれたすべての情報を一元管理し、かつ後から必要な情報だけを抽出するなど災害時の情報共有だけに特化したシステムです。

 何よりも特筆できることは、情報をインプットする作業が極めて簡素化されていることです。災害情報を入手したスタッフは、寄せられた情報をホワイトボードに書き込むように、パソコンやスマホなどで文章としてインプットするだけ。それ以外の余計な操作や機能等は一切カットされているため、たとえ混乱のさなかにあっても悩むことなく、迅速な情報入力が可能です。

 興味を持たれた方はぜひ、こちらの弊誌バックナンバーをご参照ください。日本ユニシスの「災害ネット」セミナーを詳細にレポートしています。

ヤマダ電機の最新「小型バッテリー」提案

 またヤマダ電機ではポータブル型のバッテリーの展示提案も行いました。今年はことさら台風や地震、豪雨などの自然災害が多く、これによる被害も従来以上だったのではないでしょうか。先日の北海道の、地震による大規模停電はまだ生々しい記憶として、多くの方の脳裏に焼き付いていることと思います。こういった災害は想定外ともされていますが、もはやどの地域にも起こりうるものとして、備えの重要性を改めて実感させられました。

 その際に、真っ先に備えたい機器の一つがバッテリー。北海道の大規模停電では携帯電話の充電に苦労したというニュースが頻繁でしたが、ポータブルタイプのバッテリーがあれば、少なくとも通信機器や情報機器の電力確保は容易に行えます。実際、ヤマダ電機法人事業部にも今年は、相談や問い合わせ、購入などが急ピッチで増加しているとのことです。

 例えばニチコン製ポータブル蓄電システム「ESS-P1S1」は、質量38kgの小型サイズながら蓄電容量2kWhを実現した本格的派。この容量であれば停電時には、情報機器や通信機器の電源として活用できます。しかも置き場所をとらず、設置工事も不要なので、事業所用としてはもちろんのこと、家庭用の非常電源としても非常に有効な小型バッテリーといえます。

ニチコン「ESS-P1S1」

 P1S1で特筆できることは、切り替え時間10msのUPS機能を持っていること。日常的には充電をしつつ、UPS電源としてパソコンなどへ安定的に電力を供給するという一石二鳥の使い方が可能です。

 また、より小型なバッテリーとしてはプライム・スター製「HUG400A」があります。こちらは質量5.3kgで蓄電容量390Wh。どこにでも手軽に持ち運びでき、スマホなら約60回の充電が可能です。またテレビなら約3時間、パソコンなら約5時間、そしてLED電球なら約100時間の使用が可能です。

プライム・スター「HUG400A」

 バッテリー選びでよく議論となるのは、発電機との比較です。可能であれば両者を備えることがベストなことはいうまでもありませんが、敢えて比較すれば各々に長所短所があります。

 バッテリーの場合、最大の長所は音が出ないことでしょう。このため夜中の使用や音を出すことがためらわれる場所でも周囲を気にせず使用できます。また、燃料が不要なので臭いもなく、燃料に起因するリスクも回避しやすいといえるでしょう。

 ただし、バッテリーには、停電が長く続いた場合に再充電をどうするかという問題があります。そのためには発電機との併用がベストとなるわけですが、ヤマダ電機が今回展示提案した2モデルは、いずれも太陽光発電からの充電にも対応しています。

 HUG400Aの場合、オプションとして専用の小型ソーラーパネル「PR-SOLARPANEL-100」(出力100W)を用意しています。これとの組み合わせでは予備充電時間は4~6時間程度とのこと。災害時のより確かな対策として、ぜひとも備えておきたいツールといえるでしょう。(征矢野毅彦)