新型LAVIEノートを発表/NECLAVIE Note NEXTは全機種“パッと起動”
下位モデルでも起動時間「17.1秒」を実現!

 NECがLAVIEノートの2018年秋冬モデルを発表しました。15.6型フルHD液晶パネルを搭載した「LAVIE Note NEXT」(以下NEXT)と、質量700~800g台の13.3型フルHD液晶モバイルノート「LAVIE Hybrid ZERO」(以下ZERO)の2機種です。

 個人的にも愛用しているZEROだけに、そのニューモデルが特に気になったのですが、正直なところ、ニューモデルでは目立った進化ポイントはなし。むしろ今回はNEXTの進化が顕著で、シリーズ全体の使い勝手が大きく向上したと感じます。

 NEXTはいわゆる“デスクトップノート”と呼ばれるフル機能のモデル。大型液晶に高性能CPU、大容量ストレージ、BDドライブ、そして豊富なインターフェースや高音質な音響システムなどと、最新の機能を網羅しています。自分も家での仕事用にはこのタイプを使っていますが、外に持ち運ぶことを重視しないのであれば、非常に重宝なマシンだと実感しています。

 NEXTの場合、機能だけでなくデザインもポイントです。2017年にデザインのコンセプトを刷新し、新たな「タイムレスデザイン」を採用。シンプルで実用性に優れており、そこがシリーズの大きな魅力の一つになっています。

下位NX750シリーズは「インテルOptane」を採用

 今回のニューモデルで特筆すべきは、下位モデルのNX750シリーズでキャッシュメモリに「インテルOptane(オプテイン)メモリ」を採用したことです。これにより起動時間17.1秒を実現しました。HDDモデルが36.3秒ですから、起動時間は50%以上短縮したことになります。

NEXTは従来、「速さは正義」を掲げて、OSの起動時間短縮を実践してきました。ですが、これはストレージにSSDとHDDを採用した上位モデルに限っての話。SSD非搭載の下位モデルでは実践されませんでした。SSDは高速ですが、高価なためです。

 しかしNECが行ったユーザーアンケート「PCに対して感じる不満TOP10」では、「軌道の遅さ」が堂々の第1位。実に80%ものユーザーが不満点に挙げたとのことです。スマホやタブレットが当たり前の今の若いユーザーからみれば、PCの起動の遅さが許せないのは当然でしょう。

 NECはこの問題にメスを入れ、ニューモデルではインテル・オプテインを採用することでシリーズ全体での「パッと起動」を実現したわけです。

 SSDを採用した上位モデルNX850の起動時間は11,6秒。これに対して、NX750の17.1秒をどう感じるかは人それぞれでしょう。個人的には下位モデルでも起動時間を短縮するという取り組みが大きく広がれば、やがてはPC全体として、起動時間問題のクリアにつながるのではないか、ということを期待します。

 もう一方のZEROですが、765gの最軽量やSSDによる高速起動などは従来通り。敢えてスペック上での変化点をいえば、バッテリー寿命が0.5時間伸びて10.5時間になったことと上位モデルのSSDが512GBにアップしたこと。そして、新色インディゴブルーが追加されたことなどでしょうか。少なくとも既存ユーザーが「買い換えたい!」と思うほどの進化はないように感じます。

 発表会ではそのことを解説員に素直に伝えたのですが、その回答は「従来通りのサイズ・質量の中に、第8世代クアッドコアCPUを搭載したことが一番のポイント。冷却機能のアップなどは、かなり苦労した」とのこと。ただし「確かに今回はモデルチェンジというよりも、ブラッシュアップに近いかもしれませんね」とも話していました。

 ZEROに基本的に求められることは「さらなる軽量化」「さらなる高速化」そして「さらなるバッテリー長寿命化」といったところです。その研究開発は続いているはずですが、さすがに現状まで来ると、そこから先の世界は簡単には実現できないのでしょう。ZEROには時間をじっくりかけてでも、その先の世界を期待します。(征矢野毅彦)