映像空間演出用セット商品を新発売/エプソン機器導入からコンテンツ作成やマッピングまで
空間演出に必要なツールをワンストップ提供

エプソンは、2018年11月28日、空間演出に必要なプロジェクターと映像コンテンツ制作/マッピング調整をセットにした「COMPACT MAPPING」を発表。ワンストップで映像空間演出を実現できるコンテンツセットモデルとして、同日より発売を開始しました。

必要ツールをワンパッケージ化

新商品は、エプソンのプロジェクターと、パルコスペースシステムズが手掛けている省スペース型3Dプロジェクションマッピング「COMPACT MAPPING」を組み合わせ、オールインワンパッケージ化したもの。空間演出を効率的に実現できるセット商品となっています。パッケージの標準価格は、プロジェクタ―のモデル選定などで異なり、税別98万円から。

●プロジェクタ―/映像コンテンツ制作/マッピング調整までをオールインワンパッケージ化

選定可能なエプソンのプロジェクターとしては、スポットライト型モデル「EV-100/EV-105」と、レーザー光源を採用した軽量コンパクトを特徴とする高輝度モデルの「EB-L600シリーズ」です。いずれも特徴的なモデルですが、やはり目を引くのはEV-100/EV-105でしょう。

EV-100/EV-105は、外観が間接照明などに利用される円筒型、いわゆるスポットライト型であることが大きな特徴。一般的な矩形のプロジェクタ―を設置した時のような仰々しさがなく、飲食店やアパレルショップなど空間デザインを重視する場所でも空間やインテリアを調和して、その場の雰囲気に溶け込みます。

映像投写だけでなく、商品などを照らすスポットライトとしても活用が可能。暖色系からクリアな光(3200K~10000K)まで、演出したい雰囲気に合わせた多彩なスポット光を照射できます。まさに、空間演出用に、うってつけのモデルといえます。

空間演出に最適なモデルではありますが、輝度は2000lm。明るい場所や大画面で本格的に空間演出したいといったニーズには高輝度(4500lm~6000lm)モデルのEB-L600シリーズが適しているでしょう。

●エプソンのスポットライト型プロジェクター「EV-100」。「EV-105」はブラックモデル
型番 EV-100/EV-105
方式 3LCD
光源 レーザー
明るさ 2000lm(有効光束/カラー光束)
解像度 WXGA(1280×800)
コントラスト比 250万:1(ダイナミックコントラストON時)
色再現性 フルカラー(約1677万色)
投写レンズ 倍率2.21/ズーム:電動/フォーカス:電動
本体サイズ プロジェクター本体:直径175×D260mm
電源ユニット:W361×D110×H65mm
質量 約5.0kg
●EB-L600シリーズの6000lmモデル「EB-L610U」。「EB-L615U」はブラックモデル
型番 EB-L610U/L615U
方式 3LCD
光源 レーザー
明るさ 6000lm
解像度 WUXGA(1920×1200)
コントラスト比 250万:1(ダイナミックコントラストON時)
色再現性 フルカラー(10億7000万色)
投写レンズ 倍率1.6/ズーム:手動/フォーカス:手動
本体サイズ W440×D304×H120mm
質量 約8.5kg

プロジェクションマッピングの導入障壁を払拭

会議やプレゼンテーションの用途としては多くのビジネス現場に浸透し、市場はほぼ横ばいのプロジェクタ―市場にあって、需要が伸びている分野の1つが空間演出(アンビエント)です。特に、ここ数年でプロジェクションマッピングはイベントなどで行われることが増え、認知度も大きく向上しており興味を持たれている読者も多いのではないでしょうか。

壁や立体物に映像を映し出すだけに、プロジェクションマッピングを実現するために使われる機器は、基本的にプロジェクターが唯一無二の選択肢といえます。しかし、プロジェクタ―があれば、すぐに空間演出ができるかといえば、そうも行きません。

もちろん、壁やスクリーンに簡単な映像を投写して雰囲気を演出するこは可能でしょうが、少し凝った演出や立体的な投写をしたいとなれば、避けて通れないのがコンテンツの作成です。プロジェクションマッピングなどの空間演出では、投写映像を作成できるかどうかもポイントの1つといえます。

しかし、このコンテンツを作ることが、いかに難しいかは容易に想像できるのではないでしょうか。作成用のソフトを揃えるのはもちろん、それらを扱うための知識も必要となります。例えば、本格的に空間演出をやってみたいとなれば画像加工編集ソフトや動画の合成・編集用ソフト、Webアニメーション作成ツールなどを駆使してコンテンツを作成する必要があります。

さらに、作成したコンテンツを立体物などに投写する場合には、マッピング(位置合わせ)調整が不可欠であり、そのためのソフトを導入しなければなりません。これはかなり面倒で技術もいる作業となります。

この点、エプソンが新たに発売したコンテンツセット商品は、本格的な空間演出を実現するためのハードルを下げるソリューションといえそうです。映像コンテンツの作成については、150種類を超える標準コンテンツ(10~20秒/本)から1分間の動画を作成することが可能です(*1)
(*1)オプションにより、動画時間の延長、オリジナル映像制作やサウンドエフェクト、BGMなども追加可能

●コンテンツ例イメージ:立体ロゴに、プロジェクターによりさまざまな映像をマッピング

空間演出のレベルは幅広いですが、プロジェクションマッピングが登場してから5~6年が経過しています。認知も広まっている中、アイキャッチやプロモーションなどに効果的に役立てるには、ある程度は本格的な映像空間演出が必要ではないでしょうか。今回のエプソンのセットモデルはそうしたニーズに応えるものであり、他社も含めて今後はこうした用途特化型のプロジェクタ―ソリューションが増えそうです。(長谷川丈一)