LINKFLOW社の業務用ウェアラブルカメラを国内発売/キヤノン世界初! 4つのカメラで360度全方位を撮影
首かけ型「LINKFLOW FITT360 SECURITY」

キヤノンマーケティングジャパンが、業務用ウェアラブルカメラの国内発売を発表しました。これは、同社が韓国のLINKFLOW社と販売代理店契約を締結して扱う製品で、世界初の360度撮影が可能とのこと。その特徴をレポートしましょう。

業務用首かけ型ウェアラブルカメラ

キヤノンマーケテイングジャパン(以下、キヤノンMJ)は自社製品だけでなく、販売代理店契約により3Dプリンターなどの製品を扱っており、幅広くユーザーニーズに応えています。今回、同社が取り扱いを発表したのは、韓国に本社を構えるLINKFLOW(リンクフロー)の世界初(*1)の360度撮影が可能な業務用ウェアラブルカメラ「LINKFLOW FITT360 SECURITY」。2019年6月中旬より販売開始の予定です。
(*1)業務用首かけ型ウェアラブルカメラにおいて。2019年3月4日時点。LINKFLOW社調べ

●360度撮影可能な業務用ウェアラブルカメラ「LINKFLOW FITT360 SECURITY」
製品名 LINKFLOW FITT360 SECURITY
F値 F2.0 ±5%
有効焦点距離 1.7mm ±5%
MTF 0.0F 119 lp/mm(66.6%)/0.7F 89 lp/mm(64.9%)
画角 133度 ±5度(D)
IRカットフィルター@T50% 650 ±500mm
解像度(録画) 4x[1280×720]
解像度(ライブストリーミング) 1280×720
フレームレート 20fps
圧縮コーデック H.264
ファイルフォーマット .avi
バッテリー 内蔵バッテリー:2時間/外付バッテリー装着時:8時間
使用温度 -10℃~+40℃
防水・防塵規格 IPX4

 

LINKFLOW FITT360 SECURITYは、本体に搭載した4つのカメラにより本機を装着した者の前方、後方、横の映像を記録できます。身体の中でも安定度が高い首かけ型とすることで、振動の少ない安定した映像を撮影することが可能とのことです。

映像を保存や伝送する方法には、「録画映像をMicroSDカード経由でPCへ転送」「クレードルを介して映像をサーバーへ転送」「Wi-Fi/LTE経由で映像をリアルタイムに転送」の3種類が用意されており、用途に合わせて活用が可能。ラインアップには「ベーシックモデル」に加えて、リアルタイムな映像転送に対応する「Wi-Fiモデル」と「LTEモデル」が揃っています。

●3タイプの映像保存・転送システム(キヤノンMJのニュースリリースより引用)

トータルソリューションをワンストップ提供

この製品の興味深い点は、「360度撮影が可能なこと」と「ウェアラブル」という点ではないでしょうか。本機は身体に装着して360度撮影が可能で、しかもリアルタイムに映像伝送が可能。いわば動くネットワークカメラです。コンシューマー用途では、360度撮影カメラやアクションカメラ&ムービーなどが活用されていますが、これまで業務向けに開発されたものはほとんど見当たりません。

ネットワークカメラは、防犯や見守り、顧客満足の向上、マーケティング、販売促進などを目的にコンシューマーからビジネスまで幅広く使われています。「防犯については近年、世界的スポーツイベントを控え、公共インフラや警備業界を中心に防犯対策の需要が高まっており、ネットワークカメラの設置台数が増加」とキヤノンMJ。しかし、「ネットワークカメラは壁や天井などに固定して使用するため映像に死角が発生している。また、警備業界では多くの人手を必要としており、映像活用による警備の強化と効率化が求められている」と指摘しています。

こうした課題の解決を狙って、販売代理店契約の締結により提供されるのがLINKFLOW FITT360 SECURITY。360度撮影に対応し身体に装着して移動が可能なので死角をつぶすことができ、Wi-FiやLTEにより映像を伝送することにより警備や公安などの現場状況を本部とリアルタイムに共有し、事件や事故発生時の迅速な対応や作業支援を実現できるというわけです。

また、ネットワークカメラで重要なポイントは、映像をいかに管理・解析して活用するか。この点、キヤノンMJが映像管理基盤として提供している「XProtect」と連携(対応予定)が可能とのこと。XProtectは、ネットワークカメラのビデオ管理ソフトウェア分野でトップシェア(*2)の実績を持つマイルストーンシステムズ社の製品で、映像表示や検索、カメラ制御などの映像管理に関連する多彩な機能を備えています。
(*2)ビデオ管理ソフトウェア市場における2017年間シェア実績。キヤノンMJ調べ

業務用として斬新なアプローチのLINKFLOW FITT360 SECURITYは、現時点では警備での用途を主なターゲットしていますが、アイデア次第ではこれまでにないネットワークカメラの使い方も可能ではないでしょうか。

自社開発のキヤノン製のネットワークカメラも豊富なラインアップで展開するキヤノンMJですが、今後も同社ハードウェアはもちろん、海外製の優れたハードウェアやシステムも加えて国内で積極的に展開することにより、映像の入力(ネットワークカメラ/ウェアラブルカメラ)から録画・管理、解析システムまで幅広いニーズに応えるトータルソリューションをワンストップで提供するとしています。(長谷川丈一)