2010.02.28
2010デジタルOA機器大全集|PART1
2010デジタルOA機器大全集
デジタル環境の強化を後押し
「少額減価償却資産の特例」

●PART1:ビジネス複合機
○PART2:ビジネスプリンター
○PART3:データプロジェクター
○PART4:ビジネスソフト
○PART5:ユーティリティツール
コスト削減に環境配慮、ビジネス現場で当たり前のように聞かれる言葉だ。厳しい経済環境や国際情勢を考えれば、これが一層強く求められるのは企業として当然のこと。ただ、負担が増したりストレスが溜まるような方法では、業務効率や生産性が落ちる。
そこで、役立つのはやはりデジタルOA機器だ。10年の注目は、前年以上に環境性能が高まりコスト削減や使いやすさが実現されていること。しかも、10年度税制改正で「少額減価償却資産の特例」が延長される(76ページ参照)ため、30万円未満の減価償却資産を即時償却可能だ。
デジタル環境を強化する絶好の機会といえる2010年。そのIT導入の一助とするべく「ビジネス複合機」「ビジネスプリンター」「データプロジェクター」「ビジネスソフト」のメインカテゴリーに加え、ビジネスをパワーアップさせる機器を集めた「ユーティリティツール」の全5分野からヤマダ電機お勧めのモデルを一挙紹介しよう。
有象無象のデジタルツールから自社に最適なモデルを“上手に選んで賢く使う”ためにも、ぜひ参考にしてほしい。
PART1
ビジネス複合機
環境性能を高めたモデルが続々登場
ドキュメントのTCO削減に効果大!
プリンター/コピー/FAX/スキャナーなど多機能が1台に集約されている複合機(以下MFP)は、シングル機(*1)に比べてコストパフォーマンスが高いことや省スペース性といった利点から、ますます人気が高まっている。実際、ラインアップも増え選択に困るほどだ。
ここで紹介するモデルは、「コスト削減」「環境性能」「利便性」などの点でどれも申し分ない。MFPの法定耐用年数である5年前の機種と比べて飛躍的に進化している。
コストや環境から考えた場合、運用や管理などが経費削減に大きく影響してくるMFPでは、情報システムの評価指標である「TCO(トータル・コスト・オブ・オーナーシップ)の考え方(*2)が機種選択に役立つ。
TCOとは導入から維持・管理、ランニングコスト、エンドユーザーコスト(*3)など間接費用も含めたトータルコスト。一連のTCOの流れで、どこに注目するかにより選び方も変わってくるだろう。
例えば、「カラー機はほしいが使う頻度は少なく導入コストはできるだけ抑えたい」といった場合、エプソンの「LP-M5000」シリーズが候補に挙がる。モノクロをメイン用途にした出力速度と、A3機としては低価格帯が実現されているからだ。
維持・管理の面では保守費用の削減などが課題になる。通常6カ月や1年はメーカー保証による無償修理を受けられるが、それ以降は有償で保守パックの購入などが必要だ。これを抑制したいのであれば、通常使用の故障に対し法定耐用年数の5年間にわたり無償修理を行なってくれるOKIデータの「MC860dtn」などを選びたい。
A3機クラスでは、トナー交換や定期点検に対する考え方でもコストは変わる。社員が管理することで保守費用を抑えるメンテナンスフリーか、充実した保守契約を結ぶかだ。契約すると費用はかかるが、リスクに備えることで損失コスト抑制や社員負担の軽減につながる。前者ならエプソンやOKIデータ、後者はコニカミノルタのモデルが選択肢となる
進むコスト削減機能の標準化
また、MFPでランニングコストといえばトナーや用紙にかかる費用のこと。この点では、コスト削減のみならず環境性能も関係してくる。
最新モデルでは、1度の指示で用紙の両面に自動プリントしてくれる「両面印刷機能」の搭載が進む。複数枚の原稿やデータファイルを1枚に集約可能な「割り付け印刷機能」などとの併用により、ペーパー消費量を数分の1にまで圧縮できる。印刷時に使用するトナー量をセーブする機能を搭載するモデルも増え、その消費も抑制可能だ。
トナー関連では、メーカーがカートリッジの回収を前提にトナー価格を抑える動きが広まっており、対象となるトナーに対応したモデルを選ぶことでコスト削減やカートリッジ再利用による環境配慮につながる。
電力コストも、TCO削減の1つの視点。待機状態の長いMFPではスリープや節電時の消費電力がポイントになる。例えば、A4機ではMFPの開発コンセプトとして“省エネ性”を掲げるキヤノンの「MF8350dn」は要チェックだ。
TCOの約6割を占めるといわれるのが、エンドユーザーコスト。操作に手間を要したり、使い方が分からず同僚に聞いたりする時間をコストに換算。時間がかかるほど、高コストというわけだ。これを削減するには、利便性や使いやすさがキーワードとなることは言うまでもない。
この点、メーカー各社はユーザーや現場からの声を反映するなど常に進化させている。その中でも、A3機ではコニカミノルタの「C220」は要チェック。環境配慮型モデルとして注目されるが、徹底したユニバーサルデザイン追求により実現されている使いやすさは見事である。
この他、利便性として様々な面が考えられ省スペース性もその1つ。設置面積が少なければ、それだけ広く効率的にオフィスを使える。秀逸なのはブラザーの「MFC-9120CN」。椅子に座ったままプリントアウトを手に取れるほど低い筐体は必見だ。
重点ポイントは、オフィス環境によって異なるもの。TCOをベースに上手く選んでほしい。
(*1)プリンターやスキャナーなど1機能に特化したツール
(*2)米国調査会社ガートナー・グ ループが提唱
(*3)同僚同士での操作説明や操作工程など、機器を利用する上でユーザーが浪費する時間。これを金額換算したもの
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