• 「遺族年金」の長期要件と短期要件(第21回)

    遺族厚生年金の「長期要件」  遺族・障害年金は、その保険事故である死亡、障害(障害に至る事故や発病)がいつ起こるか分からないため、保険事故が起こった「そのとき」が重要で、また年金額形成期間が十分ではないため、年金額の計算に300月という保証期間がつく。...
  • 「遺族年金」(第20回)

    「遺族年金」は、受給する状況によってその年金の構成や性格が変わる複雑な年金だ。まず、「遺族年金」には、「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」の2種類があるが、この二つの年金はだいぶ性格が異なる年金である。ひと言でいうと「遺族基礎年金」は遺族のうちの子供のた...
  • 「遺族年金と障害年金」の受給資格(第19回)

     前回、老齢年金と遺族・障害年金との違いを「そのとき」というキーワードで説明した。遺族・障害年金の支給原因(=保険事故)となる死亡や障害(その原因となる事故や発病)はいつ起こるか分からない。  したがって、老齢年金のように年金加入歴全体で支給される年金...
  • 年金制度の基本 ⑤年金の種類(老齢年金・遺族年金・障害年金)(第18回)

     今までの解説は、「老齢年金」を念頭に置いたものだった。しかし、年金には「老齢年金」以外にも「遺族年金」、「障害年金」がある。今回は、この3種類の年金について解説しよう。 ●保険事故 保険用語で、保険金の支給事由となる出来事を「保険事故」という。いかな...
  • 年金制度の基本 ④人生いろいろ(第17回) 知ってトクする「年金講座」基礎の基礎

     人の生き方はいろいろである。男性の多くは、就職してずっとサラリーマンとして人生を歩むことになるだろうが、中には脱サラする人もいる。  逆に生涯自営の人もいれば、事業に失敗してサラリーマンになる人もいる。女性の場合は、結婚して専業主婦になる人もいれば、...
  • 第1号被保険者と保険料滞納(第16回)

     年金加入者は、すべてが国民年金の加入者で、国民年金加入者は「第1号被保険者」「第2号被保険者」「第3号被保険者」の3種類に分類される。  「第2号被保険者」はイコール厚生年金加入者でサラリーマンである。「第3号被保険者」は、その被扶養配偶者、「第1号...
  • 「定額年金」「報酬比例年金」の意味(第15回)

     前回は、「2階建て年金」をキーワードに年金の適用と給付の説明をした。簡単に整理すると、日本の年金制度では、年金加入者はすべて国民年金加入者であり、「第1号被保険者」「第2号被保険者」「第3号被保険者」の3種類に分類される。  そのうちの「第2号被保険...
  • 2階建て年金とは?(第14回) 知ってトクする「年金講座」基礎の基礎

     今回から、第2章「年金制度の基本」である。まず、よくいわれる「2階建て年金」という言葉から入ろう。  「2階建て年金」とは、サラリーマンの年金を示す言葉だ。サラリーマンが年金受給者になると、報酬比例の年金である「厚生年金」と、定額年金である「基礎年金...
  • 世代間格差をどう捉えるか?(第13回)

     前々回から2回にわたって、日本の年金制度の歴史を振り返りながら、年金の世代間格差について考察してきたが、まだ、少々続きがある。 「昭和60年改正」は、1946(昭和21)年度生まれ世代で、年金額の計算式における「引き下げ」が完了するものだが、では、1...
  • 格差を生んだ日本の年金制度の歴史(第12回)

     日本の年金制度の歴史は、終戦直後の低い「年金単価」を、経済の高度成長期以降昭和48年頃まで引き上げてきたが、ここまでは年金制度の一般論とは「逆コース」である。  実は、戦前の年金水準は先進諸国の年金制度と比べてさほど見劣りするものではなかったのだが、...